漢字暦

白川静漢字暦 (2023年)


副詞

副詞

2023年10月の漢字暦(平凡社)

十月の漢字は、「副詞」
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曷、亦、再、独(獨)、凡の 字解です。 引用は平凡社の漢字暦、また、白川静著作他。今年も、まず、甲骨文字・金文の字形を見ておき、他に「学研新漢和大辞典」(藤堂明保・加納喜光編)や 「角川大字源」などの辞典、また日本漢字能力検定協会の漢字ペディアなどからも、随時追加します・・

更新日  2024年5月15日(水)

曷
篆文 曷天女モード
『漢字ときあかし辞典』によれば、「かすれた、粗末な」という意味があるらしい

(音符字群)
喝、渇、葛、褐

亦
篆文
音読み・エキ
訓読み:わき・また

天女モード『漢字ときあかし辞典』にはこの字は無い。

『漢字の体系』p330
大(人の正面形)の両脇の下に点を加えた形(象形の字)
両脇を示す。
卜辞・金文に重累(ちょうるい)の意に用いる「も亦(また」の用法が多く、五としては、又・有・或と声 義が近い。


甲骨文

天女モード『漢字ときあかし辞典』によれば、「回数にこだわるな」

「ふたたび」と訓読みするので”二度目”の印象が強いが、この意味で用いられている例は少ない。「再校」(二度目の校正刷り)くらい

実際によく用いられるのは、「もう一度」の意味。
再起、再編、再生、再検討、再発見などその例は多く、回数ではなく、”やり直す”ことこそが重要なだとようである

「再来週」「再来年」などでサと読むのは、音読みサイが縮まったもの

部首 冂(まきがまえ・けいがまえ) は形の上から便宜的に分類されたもの

独(獨)

独
篆文

『漢字ときあかし辞典』によれば、
”自立しているの?嫌われているの?”

独立、独学、孤独:”助けてくれる相手が居ない”
独自、独創:他ではまねができない”
独裁、独断:”自分勝手である
独創、独占、単独:文脈によってイメ―ジが左右される漢字

(旧字)獨:一匹だけの犬
なぜ一匹だけなのか。”嫌われているから””群れないから”の両説あり。成り立ちから二面性がある。

独逸:ドイツの当て字
現代中国語では、ドイツは「徳」であらわす。

凡
甲骨文

『漢字ときあかし辞典』によれば、 「みんな同じですものね」

平凡、凡人、凡庸凡作:”ありふれている”ことが代表劇な意味。ただしもともとは”すべての”という意味。
「凡(およ)そ三万冊」
凡例(はんれい):”辞書などの全体に共通する説明
”はん”は平安時代に正式とされた読み、現在ではこれ以外では後いられない読み

『漢字の体系』の副詞の項には19字あり、(p324)
「曷、亦、再、独(獨)、凡」のほかには、尤、甚、専、必、勿、忽、不、允、良、庶、殆、適、止

漢字の品詞としての働きは、その語位によって定まることが多く、本来の副詞というべきものを定めることは困難な場合が多い。
仮借や転義の字が多い。

尤、甚、
専 ・・團kanji_koyomi_201710.html
必・・ 秘kanji_koyomi_202201.html
勿、忽kanji_koyomi_201703.html
不、允、
良、庶、殆、適、
kanji_koyomi_202107.html

 


落合淳思著(中公新書2019)


常用字解 第二版
白川 静著 平凡社 2012


四字熟語ときあかし辞典
円満字 二郎著 研究社 2018


部首のはなし―漢字を解剖する
阿辻 哲次 著 (中公新書– 2004)