漢字暦

白川静漢字暦 (2023年)


形容詞

形容詞

2023年9月の漢字暦(平凡社)

九月の字は、「形容詞」
  1. me
    美、厚、広(廣)、高、低の 字解です。
  2. 引用は平凡社の漢字暦、また、白川静著作他。今年も、まず、甲骨文字・金文の字形を見ておき、他に「学研新漢和大辞典」(藤堂明保・加納喜光編)や 「角川大字源」などの辞典、また日本漢字能力検定協会の漢字ペディアなどからも、随時追加します・・ 
  3. 更新日  2023年9月3日(日)


甲骨文

天女モード
漢字「美」については、 羊(文字)(2006/09/25)、漢字暦「羊」(2011年9月)
羊(象形+象徴)(2006/07/02)・・ ‥とたびたび見てきましたが、
『漢字ときあかし辞典』によれば、「目も耳も舌も喜ぶ!」

”見た目にきれいである”ことを示すのが代表的な意味。
"耳で聞いてきれいである"、 ”おいしい”(日本語の当て字的表現「美味しい」
全般的に”感覚的に心地よいこと”を表す。
名前で「よし」と読むのは、「よい」の古語。転じて、”人々からほめられるような”という意味にもなる。 「賞美」「賛美」「褒美」では”ほめる”こと。

「美容」「美顔」「美脚」「美肌」などでは、”きれいである”というよりは”綺麗にする”という意味あいが強い。

成り立ちについては、部首 「羊」に「大」を組み合わせて、”神さまに捧げる大きなひつじ”とする説が優勢。ただし、”ひつじの全体像を指す”という説にも、説得力があると思われる。

厚
金文

天女モード『漢字ときあかし辞典』によれば、
「豊かさは落ち着きの始まり」
基本的なイメージは”たっぷりある”

厚紙、肉厚:”ものの深さや幅がある”
濃厚、重厚:”中身が豊かである”
厚生:生活を豊かにすること。”健康を保つ”
厚意、温厚:”心がこもっている”
ただし日本語では、「厚かましい」「厚顔無恥」など”遠慮がない”という正反対の意味でも用いるという、面白い現象が起きている。

広(廣)

広(廣)
篆文

天女モード『漢字ときあかし辞典』によれば、「あちらの方からこちらの方まで」

”面積や巾・範囲などが大きい/大きくする”
広域・広大
広告・噂が広まる・被害が広がる

https://flora.karakusamon.com/2014f/kanji_koyomi_201403.html</p>

高 金文

『漢字ときあかし辞典』によれば、
”えらいな、えらそうだなぁ”

高

低
篆文

『漢字ときあかし辞典』によれば、 「あんまり広がらないなあ」

「高 」には発展した意味があるのとは対照的に、意味の広がりには乏しい。

「氐」には”下の方の平らなところ”という意味がある。
部首「亻」はこの漢字では深い意味はない。

 


落合淳思著(中公新書2019)


常用字解 第二版
白川 静著 平凡社 2012


四字熟語ときあかし辞典
円満字 二郎著 研究社 2018


部首のはなし―漢字を解剖する
阿辻 哲次 著 (中公新書– 2004)