漢字暦
歡(歓)
==以下引用===========
よろこぶとは心にかなってうれしく、
また楽しく思う感情を外に示すことである。
「歓」の旧字は歡で、
はミミズクのような鳥の形である。
鳥占(とりうら)や祈祷の時に用いたらしく、
欠(けつ)は声を発して祈る意。
その祈りが成就される意であろう。
更新日2012年1月2日(月)
喜
==以下引用===========
「喜」は
と口からなる。
は鼓、口は祝詞を入れた器(
)である。
祝詞を奏し、鼓を打って神を楽しませ、
祈りの成就することを求める。
楽は鈴をうちふることで、喜楽とは神を楽しませることを言う。
更新日2012年1月2日(月)
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慶
==以下引用===========
「慶」は 解廌(かいたい)と呼ばれる、神判に用いる神羊と
その胸部に
心字形の文様を加えた字。
審判の際、勝者の解廌には、胸に心字形の文様を加え、
吉慶のしるしとした。
慶は神判による勝訴、ゆえに吉慶の意となり、
神の恩寵・恵福を意味する。
更新日2012年1月9日(月)
新年のお目出たい気分の中、 「よろこぶ」という訓のある字を始め、これで3つ目となったが、あと2つあげられている・・
次週は、謹賀新年の「賀」・・
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賀
==以下引用===========
「賀」は 加声。加は力(耜すき)に祝詞を収める器
(さい)を加えたもので、
豊年を祈る農耕儀礼を示す。
それになお貝を加える。
貝は子安貝。生産力を象徴する聖器での形で、
呪器としてそえる。
これによって豊穣が得られ、豊年を祝い、
「よろこぶ、よろこび」の意となる。
更新日2012年1月18日(水)
==以下引用===========
悦の旧字は「悅」で 兌声。
「兌」は祝詞を入れた器
(さい)を戴く巫祝の上に、
神気の彷彿として下る意を示す。
そのとき巫祝は神がかりとなり、脱我・忘我の状態となる。
そのうっとりとした惝怳(しょうきょう)の状態と悅(悦)という。
更新日2012年1月22日(日)
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類語辞典の「よろこぶ」
類語辞典を参照します。
「
角川類語新辞典」
「よろこぶ」という訓が認められるのは「喜」のみだが、「悲喜」の項、
「悲喜」の類語が「哀歓」であるが、「よろこぶに」は「喜・悦・
欣・慶・歓」などが充てられる、とある。
比較すると、同じ5字であるが
「賀」がなく、「欣」がある。以下の解釈あり。
「喜」:うれしくてよろこぶこと、また一説に飲食してよろこぶこと。
「悦」:心のしこりがとれ満足してよろこぶこと。
「欣」:成功して心が浮き立ちよろこんで笑うこと。
「慶」:めでたいことを祝いよろこぶこと。
「歓」:口を大きくあけて叫び、よろこびおどり上がることた本当の意味である。
(以上引用)
ちなみに「賀」のほうは。「がする」とよんで、「習俗(慶弔)」の項にあり、
祝賀:みんなで祝って喜ぶこと
祝うという意味の方が強めのようだ。
他に「言祝ぐ=寿(ことほ)ぐ」のほう、よろこびの言葉を述べて祝う、とある。
WEBの
Weblio類語辞典・・・
慶び、
悦び、
喜びの3つ
(「賀」と「歓」がない)
。
更新日2012年2月23日(木)
見・
視
==以下引用===========
「見る」ことが神を視ることを意味するという古代的な観念は、
漢字においては「示見(視)る」という字に端的に表れている。
示は祭卓、そこは霊の現れるところである。
視はそれを仰ぎ見る姿勢を示す字であった。
金文の字形は
「氏見」に作る
氏は血縁者に祭肉を頒(わか)つナイフで、氏族霊を象徴する。
更新日2012年1月29日(日)
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2012年一月も終了~~。「よろこぶ」という意味を持つ字を見てきました。5字でした。次は「みる」という意味を持つ字で、2月に入ります。4字になるようですが、省という字から、徳という字になるあたりが、要注意でしょうか・・
2月の1字(白川静 漢字暦を学ぶ)
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「字源は体系的に、字群によって証明されることを要する」(「字統の編集について」)
(さい)
神に祈り誓うときの祝詞を入れた入れ物
「字源は体系的に、字群によって証明されることを要する」(「字統の編集について」)
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