漢字暦
作
==以下引用===========
人は「つくる」という行為によって、文明への道を開いた。
鳥獣などによる求食、営巣、養育が
「暇無み(いとまなみ)、休むことなく生きるために、働き続ける本能的な行為であるのに対して、
「つくる」という行為は、創造への強い意志と、
それを達成するための技術とを必要とする。
「作」は古くは
乍と書かれ、
木の枝を強く折り曲げて撓めている形である。
作は手の形を加えて
その材質や状態に変更を加えることをいい、作為とは人為、人力のなすところである。
更新日2012年5月27日(日)
ここで「つくる」という訓のある字は、
「作」に始まり、「造」「為」「制」「創」の4字が挙げられている。
『角川大字源』で「つくる」の訓のある字をみたところ、4字あり、「制」ではなく「製」の方が入っているのはうなづける。
(続く)
造
==以下引用===========
「造」のもとの字は「舟告」で、神饌(しんせん)を盛る船(盤の形)と神に告げ祈るの祝詞の形の告を組み合わせたものである。
造は神に事の成就することを祈り、霊の力によってそのような結果があたえられることをいう。
造には超自然的な力が作用する意味があり、その力のあるものを
造物者という。
更新日2012年6月5日(火)
為
==以下引用===========
「為』もまた「つくる」とよむ字である。
上部は人の手、
下部は象の形で、
象を使うような大がかりな造営を行うことを言う。
殷代には江北の地にも象が棲み、殷人は土木工事や軍事など、大きな力を必要とすることに象を使役した。
更新日2012年6月16日(土)
象だというのに、驚いた・・
「つくる」というより「なす」だと思うが
制
==以下引用===========
「制」は未(び)と刀からなる。
未は枝葉の茂る木の形。その枝葉を切り、剪定することを制という。
衣を裁(た)って衣服を作ることを製という。
制は枝葉を剪定するので、規制・制定の意となる。
製と通じ、製作の意にも用いる。
==以下引用===========
「創」のもとの字は刱(そう)。
刱は鋳型(井)を刀で割(差)く形。
鋳型を外して制作せいたものを取り出すので
創出の意となる。
創は倉声の形声字である。
更新日2012年6月30日(土)
形声字・・
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