漢字暦
ここで「はかる」という訓のある字は、
「量」に始まり、「料」「図」「某」「諮」の5字が挙げられている。
我が国の「はか」るが 「共同耕作的な」というセリフ・・2012年9月23日(日)
量
==以下引用===========
国語の「はかる」は、
稲刈りなどの作業量の単位をいう
「はか」(量)という名詞を動詞化した語である。
その予定が順調に進捗することを「はかどる」「はかばかし」という。
「量」も
農穀に関する系列字の一つである。
東(嚢の形)の上に流し口のついた形で、これに入れて分量をはかった。
更新日2012年10月3日(水)
「農穀」に関する系列字、とあるが、『農穀』という熟語が不審で、「農・穀」といった使い方であるのか?
少し見てみた。
農(辰の部)・・意符の辰(貝殻製の農具)と意符の森(または林・田)で、貝殻製の農具で木や草などを刈り除く意。(角川大字源)
その熟語は載っていない。
穀(禾の部)・・常用訓 たなつもの 解字 形声。意符の禾と
穀・・・
http://www.weblio.jp/content/穀が面白いので下記に引用。しかしそれらは角川大字源には古訓としても全く出てこないので困る。古訓としては。イク、コメ、モミ、ヤシナフ、ヨネなど
穀・・・ウィキペディア(Wikipedia) (2011/12/19UTC 版)
「古代においては、藁の部分の場所を取らず、精米したものよりも保存がきくことから、倉庫に納められる穀物は穀の形態であることが多かった。」
Wikipedia田の神
(
http://www.weblio.jp/content/穀より)
読み方:カジ(kaji)
カジノキの別称。
学名 Broussonetia papyrifera
読み方:コウゾ(kouzo)
学名 Broussonetia kazinoki
読み方:タナツモノ(tanatsumono)
イネの別称。
学名 Oryza sativa
「量」(かさ、はかる)の解字(角川大字源)
形声。意符の日(マスの上面の形)と、音符の重(二つの意)、升で、入れたり空けたり、二つの操作をする意。
圖(図)
==以下引用===========
「図」のもとの字は圖で、
啚(ひ)に従う。
啚の上部は方形で村落、下部は啚穀物倉の形。
啚は倉の所在を記入した農園の地図。
図が図画のように絵画としての字義を含むのは、そのためである。
「はか」が我が国で共同耕作的な語であるのに対し、図は字形として豪族的土地所有を前提とし、積極的、経営的語彙が含まれている。
啚の真ん中はプラスでなく鍋蓋のようですが・・・
鄙の左の部分と同じです・・下記によると、その原字とありますが、白川静はそうは言っていない。
角川大字源の解字
形声。旧字は、意符の囗(土地の区域)と音符の啚(ヒ→ト)(わける意=度刂(タク))とからなる。
自分や他人の土地を分ける図面の意。
一説い、会意で、意符の囗(囲み)と、意符の啚(鄙の原字。ひな)とから成り、領土、転じて、地図の意を表すという。教育漢字は省略形による。
料
==以下引用===========
「料」は米と斗からなる。
穀物の量を測ることを言う。
「斗」は柄のあるひしゃくの形。大きいものを斗。小さいものを升という。
その頭の形は勺。
北斗七星の並び方は、斗の字形に似ている。
更新日2012年10月18日(木)
角川大字源の解字
形声。旧字は、意符の米(こめ・穀物)と音符斗(はかる意=量)とから成る。
米を量る意。ひいて、「はかる」の意に用いる。
→付録「同訓異義」
某・諮
==以下引用===========
古代の人々にとって容易にはかりがたいものは、すなわち神の心であった。
問い尋ねる意を持つ「はかる」は、すべて神意を問うことに関する字である。
「謀」のもとの字は「某」(曰えつ+木)で、曰は祝詞を入れる器(
さい)の中に祝詞のあることを示す字。
それを木の枝に
著(つ)けて神に捧げ、神意を問い謀る意。
もと神に諮謀(しぼう)することをいい、
謀を策謀・謀略のように用いるのは、本来の字義ではない。
==以下引用===========
「諮」のもとの字は咨で、次と口からなる。
「次」は気息をもらして咨(なげ)く人の形で、
下につける口は神に捧げる祝詞を入れる器(
)の形。
「諮る」とは咨き申す哀訴に近い行為をいう。
諮問とはもと神意を拝することであって、下級者に命ずることではない。
更新日2012年11月1日(木)
角川大字源 巻末付録「同訓異義」p2163
はかる(15字あり)
画(畫)・・筋をつけて、このとおりがよかろうというようにきわめること。「図」と近い。「図」が、だいたいのところをいうのに対し、「画」は、はっきり区切ることをいう。
揆・・型に合うかどうかを、はかり考える。
議・・よりあってことを議論して定めること。
計・・計算する。転じて、見積りをしてはかる。
権・・はかりの分銅のこと。物の軽重をはかるのに、分銅で釣り合いをとってみるように、差し引き見はからって、ちょうどの点を考える。
詢・・といはかる。古くは親戚にといはかる(相談する)こと。
称(稱)・・はかりのこと。はかりにかけて軽重を知るようにする。「権」と似ているが、「権」は権変のように、機に臨んで変動するのに対し、「称」は、ちょうど相当するようにはからうこと
揣(すい し)・・手でなでて察する意で、転じて、おしはかる。
測・・深さをはかる。
忖・・自分の胸にこうであろうと思案して、先方をおしはかる。
度・・元来、ものさし(音は「ど」)のこと。転じて、大きさをはかる。また、あれこれと考えはかる。
図・・もくろむ。
謀・・善悪に限らず何事でも、あれこれと思案する。
料・・どれくらいか、どんなであるかと、はかりづもりをする。
量・・元来、ますのこと。この程度といういっぱいのところを、はかること。
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