漢字暦
ここで「まこと」という訓のある字は、
「眞」に始まり、「誠」「信」「實(実)」の4字が挙げられている。
眞
==以下引用===========
「真」の旧字は眞で、匕(か)と県から成る。
人が逆さまになった形で死者をあらわす。
県は顛死(てんし)者、不慮の災難にあった行き倒れの人をいい、首を逆さまにした形。
顛死者の呪霊は特に激しいので、恐れられ、これを祭所におき(寘)、その霊を鎮(しず)めた。
真とはその呪霊が虚妄でなく、
常にその威霊を発揮することから、
真実にして永久のものを意味する語となった。
更新日2012年11月1日(木)
誠
==以下引用===========
「誠」は成(せい)声で、成とは、作り終えた戈(ほこ)に飾りをつけて、祓い清めることを示す。
そのように清められた心で約すること、神に誓うこと。
その誓うときの心を誠という。
言は神への誓いのことば。それで「まこと、まことにする、まごころ」の意となる。
更新日2012年11月12日(月)
信
==以下引用===========
「信」は人と言からなる。
言は祝詞を入れた器(
)の上に刑罰として加える入れ墨用の大きな針(辛)を置いて、神に誓いをたてることばをいう。
神に誓いをたてた上で、人との間に約束したことを信という。それで「まこと、まことにする」の意となる。
更新日2012年11月12日(月)
實(実)
==以下引用===========
「実」の旧字は實で、宀(べん)は宗廟、貫は貝貨を貫きつられた形。
貝を宗廟に献ずる意で、ゆたかな供え物をいう。
それで、「みちる」、充実した状態の意となり、
「みのる、み」の意味に用いて果実のようにいう。誠意が心に満ちている状態を誠実といい、「まこと、まことに」の意に用いる。
更新日2012年11月19日(月)
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