漢字暦

卓上型白川静漢字暦

今年のカレンダーは平凡社の 白川 静 漢字暦 2011 卓上版
せっかくですので、この1年毎週、そこにある一字の漢字を見ています。・・2011年も8月。

字源は体系的に、字群によって証明されることを要する」(「字統の編集について」白川静)



風・鳳


2011年第32週

(以下引用)
「風 (ふう)」は鳳形(ほうけい)の鳥で表され、それは神の使者であった。
上帝(じょうてい)の命(めい)をあまねく伝えるために、東西南北、それぞれの地方にある神々も 皆鳥を使者とし、
その往来は風のそよぎとして感知された。 風土、風紀、風俗は、みなその地の神々の意志によって形成されるものとされた。

更新日2011年8月7日(日)


龍・虎


2011年第33週

(以下引用)
「龍(りゅう)」の字形は、辛形(しんけい)の冠をいただく形にかかれている。
それは、「風(ふう)」や、また図像風にしるされた「虎(こ)」にも加えられているが、その他には霊がない。
のちの四霊(しれい)のうちの、青龍(せいりゅう)、朱雀(すざく)、白虎(びゃっこ)への発展を推測させるものである。

更新日2011年8月7日(日)


蜺・雲(云)


2011年第34週

(以下引用)
「虹(蜺げい)」は、双頭の竜の形で示される、
陰陽の気の乱れたとき、
その龍は河水(かすい)を飲むために、虹形の蛇身をあらわすとされた。
甲骨文に、この双頭の蛇が天から首を垂れて、黄河の水を飲んだとしるしているものがある。 空を流れ漂う雲にも、精霊があると考えられた。
それは龍の形をしたものであった。
「雲」の元の字である、「云(うん)」の字形は、 雲気の漂う下に、龍尾を捲くその形がみえる姿である。

更新日2011年8月15日(月)


神(申)


2011年第35週

(以下引用)
「神(しん)」は、元電光の走る象で、「申(しん)」がもとの字である。
すなわち自然の霊威を示すもので、自然神をいう。
天の神を「神」といい、
地の神を「祇(ぎ)」という。
氏は氏族共餐の時に用いる 小刀の形であるから、
「祇」は氏族の保護神を言う字であろう。

更新日2011年8月25日(木)

以前の、神という字のプチ考察

次週は9月(2011年第36週)
...以下続く

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  1. 口(さい)
  2. 史(ふみ
  3. 使・事
  4. 尋・左・右
  5. 兄・祝
  6. 言・告
  7. 語・舎・害
  8. 闇・問
  9. 見・望
  10. 蠱・蔑
  11. 孕・身・后
  12. 棄・流
  13. 犬・伏
  14. 降・際
  15. 風・鳳
  16. 龍・虎

口(さい)(さい)

神に祈り誓うときの祝詞を入れた入れ物

落合淳思さんの「甲骨文字小字典 」 ( (筑摩選書)2011/02/16刊)なども 参照しながら、後ほどさらに追記します。




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