漢字暦
「字源は体系的に、字群によって証明されることを要する」(「字統の編集について」白川静)
風・鳳
(以下引用)
「風 (ふう)」は鳳形(ほうけい)の鳥で表され、それは神の使者であった。
上帝(じょうてい)の命(めい)をあまねく伝えるために、東西南北、それぞれの地方にある神々も
皆鳥を使者とし、
その往来は風のそよぎとして感知された。
風土、風紀、風俗は、みなその地の神々の意志によって形成されるものとされた。
更新日2011年8月7日(日)
龍・虎
(以下引用)
「龍(りゅう)」の字形は、辛形(しんけい)の冠をいただく形にかかれている。
それは、「風(ふう)」や、また図像風にしるされた「虎(こ)」にも加えられているが、その他には霊がない。
のちの四霊(しれい)のうちの、青龍(せいりゅう)、朱雀(すざく)、白虎(びゃっこ)への発展を推測させるものである。
更新日2011年8月7日(日)
蜺・雲(云)
(以下引用)
「虹(蜺げい)」は、双頭の竜の形で示される、
陰陽の気の乱れたとき、
その龍は河水(かすい)を飲むために、虹形の蛇身をあらわすとされた。
甲骨文に、この双頭の蛇が天から首を垂れて、黄河の水を飲んだとしるしているものがある。
空を流れ漂う雲にも、精霊があると考えられた。
それは龍の形をしたものであった。
「雲」の元の字である、「云(うん)」の字形は、
雲気の漂う下に、龍尾を捲くその形がみえる姿である。
更新日2011年8月15日(月)
神(申)
(以下引用)
「神(しん)」は、元電光の走る象で、「申(しん)」がもとの字である。
すなわち自然の霊威を示すもので、自然神をいう。
天の神を「神」といい、
地の神を「祇(ぎ)」という。
氏は氏族共餐の時に用いる
小刀の形であるから、
「祇」は氏族の保護神を言う字であろう。
更新日2011年8月25日(木)
以前の、
神という字のプチ考察
(さい)
神に祈り誓うときの祝詞を入れた入れ物
落合淳思さんの「甲骨文字小字典 」 ( (筑摩選書)2011/02/16刊)なども
参照しながら、後ほどさらに追記します。
上に戻る
neko_atama_byM's Archive