漢字暦

卓上型白川静漢字暦

今年のカレンダーは平凡社の 白川 静 漢字暦 2011 卓上版
せっかくですので、この1年毎週、そこにある一字の漢字を見ています。・・11 月になりました。

字源は体系的に、字群によって証明されることを要する」(「字統の編集について」白川静)



女・母


2011年第49週


(以下引用)
「女」は手を前に重ね、跪いて
うやうやしく霊所(れいしょ)を拝んでいる女の人の形を示す。
甲骨文には小点を加えた字があるが、
それは女を酒で清め払っているかたちであり、家の祖先の霊に仕えるときの、 つつましい女の姿であることが知られる。
「母」は「女」に乳房をつけた形。

更新日2011年11月23日(水)



妻・夫


2011年第50週


(以下引用)
「妻(さい)」は婚礼の時、頭に髪飾りをつけて正装した婦人の姿である。 「夫(ふ)」は「大」(男が正面して立つ姿)の頭上に、髪を結い、 笄(こうがい)(かんざし)を通した形で、 「夫妻」とは結婚の時の男女の晴れ姿である。

更新日2011年12月2日(金)




2011年第51週


(以下引用)
「安(あん)」は家の廟(廟)の中に女の人が座っている形。
新妻(にいづま)が廟にお参りし、夫の家の祖先の霊を祭り、 腰にそえた魂衣(たまぎぬ)でこの氏族霊を受けて、夫の家の人になるための儀式を行っているのである。
これによって新妻は、初めて夫の家の人として認められ、 夫の家の祖先の霊に守られて、安らかで平穏な生活ができるのである。

更新日2011年12月9日(金)




2011年第52週


(以下引用)
「婦(ふ)」のもとの字は「帚(ふ)」。
「帚」は木の先端を細かく砕いた箒(ほうき)の形をしたもので、
祖先の霊を祭る廟(みたまや)の中を清めるために使用した。 「婦人」の「婦」に「「帚」の形を含むのは、 掃除のための帚(箒)をもつことが、 婦人の生まれながらの運命であるから、というのは間違い。
結婚して家刀自(いえとじ)(一家の主婦)となった女性は、 廟の中を祓い清め、祖先に仕えるという 重要な職分を担当していたのである。

更新日2011年12月16日(金)




2011年第53週


(以下引用)
若い女には神が憑(よ)りつくという。 「若(じゃく)」はもと、巫女が手をあげ、 髪をふりみだして、
エクスタシーの状態にある形を示す。
こうして神託が、その巫女の口から 告げられる。
「若」に 「したがう」、「諾(だく)する」のような意があるの、
そのためである。。

更新日2011年12月30日(金)

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  1. 口(さい)
  2. 史(ふみ
  3. 使・事
  4. 尋・左・右
  5. 兄・祝
  6. 言・告
  7. 語・舎・害
  8. 闇・問
  9. 見・望
  10. 蠱・蔑
  11. 孕・身・后
  12. 棄・流
  13. 犬・伏
  14. 降・際
  15. 風・鳳
  16. 龍・虎
  17. 蜺・雲
  18. 神(申)
  19. 羊・美
  20. 義・我・犠
  21. 善・慶
  22. 禾・年・委・季
  23.  
  24.  
  25. 爽・奭・爾
  26. 女・母
  27. 妻・夫


口(さい)(さい)

神に祈り誓うときの祝詞を入れた入れ物

落合淳思さんの「甲骨文字小字典 」 ( (筑摩選書)2011/02/16刊)なども 参照しながら、後ほどさらに追記します。




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