漢字暦
「字源は体系的に、字群によって証明されることを要する」(「字統の編集について」白川静)
彦
(以下引用)
成人式には、文身(ぶんしん)(入れ墨)を
「厂(かん)」(額の形)の上に加えた。
朱で施されるその文飾は美しくて、その鮮やかな色どりを「彡(さん)」で表す。
その字が「彦(げん)』、すなわち成年者である。
それを加えた面貌を「顏ひたい(顔)」という。金文に弓を加える形があるのは、
弓でお祓いをするからであろう。
更新日2011年11月9日(水)
爽・奭・爾
(以下引用)
婦人の文身(入れ墨)には、両乳をモチーフとして「(り)」や「皕(ひょく)}の形を加え、
「爽(そう)」や「奭(せき)」となる。
これらはいずれも「明らか」「あざやか」を意味する。
また上半身の胸にを加えた「爾(じ)」は「うるわしい」の意を示す。
更新日211年11月16日(水)
※×が4つという感じの「り」と読む字が見あたらない(角川大字源にもない)のでのちほど。
産
(以下引用)
生まれた児(こ)のひたいに×をつけることは、
わが国にも「アヤッコ」の俗として、
久しく行われていたことであった。
「アヤ」は霊を意味する語。
それはこの新しい肉体に、
邪霊の寄りつくことを禁ずるための呪符である。
文字においても「
(産)」の字形の中に
その俗が含まれている。
「厂(かん)」は額。その上に「文」を加えるのがアヤッコ
、
「生」を加えて「
(産の旧字)」となる。
今の「産」の字形では、文身(入れ墨)の意があらわれない。
更新日211年11月20日(日)
※産の旧字の字がIMEパッドに見あたらない。
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neko_atama_byM's Archive
(さい)
神に祈り誓うときの祝詞を入れた入れ物
落合淳思さんの「甲骨文字小字典 」 ( (筑摩選書)2011/02/16刊)なども
参照しながら、後ほどさらに追記します。
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