白川静漢字暦 (2018年)


かぞえる

十二月の字は、「かぞえる」

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数、筭、枚、計、閲の字解です。 (引用は平凡社の漢字暦、また、白川静著作他) 今年も、まず、甲骨文字・金文の字形を見ておき、他に「学研新漢和大辞典」(藤堂明保・加納喜光編)や 「角川大字源」などの辞典、また日本漢字能力検定協会の漢字ペディアなどからも、随時追加します・・ 

更新日  2018年12月12日(水)


数(數)

詛楚文

==以下引用===========
「数」の旧字は數に作り、婁(ろう)と攴(ぼく)とに従う。
婁は女子の髪を高く結い上げた形。
これに攴を加えて、髪を乱すことを數(さく)という。
数々として髪が乱れる意。
女子を責めるときにその髪をうって
乱したので責めることをいい、
乱れてばらばらになるので数多い意となり、計数の意となる。

 篆文


==以下引用===========

「筭」(さん)は竹と弄(ろう)とに従う。
弄は呪具として玉を玩(もてあそ)ぶもので、玩弄おちう。
筭の従うところは玩弄ではなく、算木をもつ形。
金文の【史懋壺】 (しぼうこ)に「路筭」(ろさん)という語があり、
その字は■に従い、算木を觚(こ)にしたものともみえる形である。
算木には竹の径一分、長さ六寸のもの二百七十一枚を、
一握の形に組み、大觚(だいこ)とする。
きわめて密接な関係を持つものであった。

■は


篆文

==以下引用===========
「枚」は木と攴(ぼく)とに従う。攴は斧をもつ形。
卜辞に「舟を枚(つく)る」という用法があるから、
手斧(ちょうな)で刳(えぐ)るような伐りかたであろう。
その刳られたものを杖とし、鞭とする。
【左伝、襄二十一年】に「其の枚數を識(しる)す」とあり、
馬鞭の数をいう。
木片や、木片のように薄いものを数えるに用いる。


篆文

==以下引用===========

「計」は言と十とに従う。
【説文解字】 三上に、「會なり。筭なり」とあり、年間の総括計算、要会(会計)の意とする。
【周礼、天官、大宰】に「歳終には~其の會をうけしむ」とある会のいで、
【周礼、天官、小宰】 には「要會」という。
計は言に従い、もと祝禱に関する語であったと思われる。  

20181210


篆文

==以下引用===========

「閲」の声符は「兌」(えつ)。
【説文解字】 十二上に 「數を門中に具するなり」とあり、
「説の省聲」とする。門中の車馬の数をかぞえる意。
【周礼、夏官、大司馬】「大閲」の〔鄭玄注〕に
「軍實を□(加須)フルなり」と会うのと、同じ意である。

□は簡の日の部分が月

20190108

以上、平凡社の2018年12月の漢字暦より。

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