白川静漢字暦 (2016年)


のびる

五月の字は、「のびる」

me
2016年5月の字は「のびる」の訓のある字。(引用は平凡社の漢字暦、また、白川静著作他) まず、甲骨文字・金文の字形を見ておき、 内容は随時追加します

・・ 

更新日  2016年9月19日(月)

meこの字はすでに2011年の漢字暦の神を表すいくつかの字でも見ていました・・

==以下引用===========
稲妻(電光)の走る形。稲妻は天にある神がその威光をあたらわした形であり、申は神のもとの字。
また、稲妻は屈折しながら斜めに走るものであるから、 「のびる」の意味となり、また、「かさねる、もうす」の意味に用いる。

china/koukotumoji.html

==以下引用===========

「延」は※と廴(いん)とを組み合わせた形。
※は乏ともと同じ形で、死者が手足を折り曲げている形。
廴は細長い道。死者を埋葬した玄室(棺を置く室)に続く長い地下の道を延道という。古代中国の王の玄室は地下深いところに作られた。緩やかに地下の玄室まで延びる道であるので、延は「伸びる、のバス、つらなる」の意味となる。

==以下引用===========
「暢」の声符は昜(よう)。
昜は台上に霊力をもつ玉(ぎょく 日の形)を置き、その玉光が下方に放射する形。
玉光にふれることは、人の生気を盛んにする魂振り(たまふり)の働きがあるものと考えられた。
申は稲妻の形で、屈折しながら走るものであるから、のびるの意味がある。
精気の伸暢する(のびる)ことから、暢は「のびる、のびやか、やわらぐ」の意味に用いる。


 

==以下引用===========
「蔓」の声符は
曼は頭衣を引いて、目のあらわれる形で、目の長く豊かで美しいことをいう。
〔説文解字〕一下に「(かづら)なり」とあり、
蔦・葛など、蔓草 (つる草)の類をいう。
その延び広がることを蔓延(まんえん)という。

はて
 

 舒

==以下引用====

「舒」の声符は予(よ)
〔説文解字〕四下に「伸(の)びるなり」と訓し、予声とする。
予は(ひ)の形。舍(舎)に「舎(お)く」「舎(はな)つ」の訓があり、舒は杼をゆるやかにすることをいう。ゆえにまた伸びる意がある。

同訓異字についての追加

http://kakijun.jp/main/kensakuyomi.html
==以下引用====

伸 の(びる) 抻 の(びる) 延 の(びる) 昶 の(びる)
訷 の(びる) 暢 の(びる)

上に戻る