2016年2月の字は「のぼる」の訓のある字 。(引用は平凡社の漢字暦、また、白川静著作他) まず、甲骨文字・金文の字形を見ておき、 内容は随時追加します
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更新日 2016年9月15日(木)
「登」はいいのだが、あとの字は難しい。一般的な、「上る」や「昇る」は出ていない・・・
部品となる字形もないので、写真で挙げておく・・
後ほど記入追加予定。・・
==以下引用===========
「登」は 癶(はつ)と豆とを組み合わせた形。ここで、はつがしらについてあるが、
止という字形とそれを反転した字形を組み合わせたものであるというのは興味深い。
==以下引用===========
「陟」(ちょく)は(ふ)と(歩)とを組み合わせた形。
ふ (阝)は
神霊の上下する時に用いる神梯の形。
のぼることを陟といい、陟降とは天神が天地の間を昇降することである。
「騭」==以下引用===========
騭降(ちょくこう)とは神が神梯によって昇降することをいい、
馬によってその神事をなすことを 騭というのであろう。
「書、洪範]に「下民を陰騭(いんしつ)す」とあって
天意に
よって黜騭 (ちゅっちょく) (賞罰)することをいい、
それよりして、評価を加えることを品騭(ひんしつ)という。
==以下引用===========
[詩経、小雅、十月之交じゅうげつしこう]に、
「百川沸騰す」(すべての川はふきあふれる)とあり、大地震で川の水がわきあがることをいう。
騰は馬が飛びはねる、おどりあがることをいう字であるが、今は、物価の騰貴・暴騰のように「あがる」意味に使う。
==以下引用===========
「※(せん)」はまた ■(遷からしんにょうをとった部分)に作る。囟(し)は頭骨の形。
●(屍体の座する形 氾からさんずいをとった部分)を加えて、屍体を示す。
四手を加えて屍を遷(うつ)し、埋葬することをいう。
遷化(せんか)というときの 遷のもとの字。
道家では、遷化してその霊は天にのぼるとされた。
以上の
登、陟、騭、騰、※(せん)の5字に対し、
『字訓』では上、昇、泝(遡)がインデックスされているが、
[名義抄]に蹬、陟、乗、陞、升、上、昇、躋 など40数字にその訓があるという。