2017年1月は、「たいらか」の訓のある、平、坪、汀、廷、夷の字解です。
(引用は平凡社の漢字暦、また、白川静著作他) 今年も、まず、甲骨文字・金文の字形を見ておき、他に「学研新漢和大辞典」(藤堂明保・加納喜光編)や 「角川大字源」などの辞典、またWEBサイトからも、随時追加します・・
更新日 2017年1月13日(金)
たいらかというと、平ら・・という字しか浮かばないのですが、いろいろあるようだ・・・。
漢字暦で一番大きな字は金文の「廷」でした
==以下引用===========
「廷」の声符は壬。金文の字形は、
土主(土地神)をおいた儀礼の場を示し、
そこに酒をそそいで潅鬯(かんちょう)している形につくり、
今の字形と異なる。
廴(いん)はその儀礼の場を区画する壁の形である。
==以下引用===========
「平」は于と八とを組み合わせた形。
于は手斧(ちょうな)の形。
手斧で木を削り平かにし、
その破片が左右に飛ぶ形で
「平らかにする、平」の意味となる。
==以下引用 (角川大字源巻末 同訓意義)===
高い低いのないこと。偏ってないこと。
ニコニコ大百科(仮)http://dic.nicovideo.jp/
==以下引用===========
「坪」の声符は平(へい)。廌は
〔説文解字〕十三下に「地平らかなるなり」とあり、
平の亦声とする。用例の少ない字である。
わが国では、面積の単位に用い、
地六尺平方を一坪とする
==以下引用===========
「巽」の声符は丁。
丁は釘の頭の形で、平らかの意味がある。
==以下引用===========
「夷」のもとの字は尸(し)。
人が腰をかがめて坐る形。
〔説文解字〕十上に「平らかなり。
大に従ひ、弓に従ふ。当方の人なり」とするが、
訓義と字形の関係が明らかでない。
金文の字形は弓に従わず、尸に近い。
蛮人(東方の族)の座り方を示す。
==以下引用 (角川大字源巻末 同訓意義)===
「険」の対。平地のこと。「平」と「夷」は、たいらげるの意もある。
(いけんいっせつ)順境にあるときも逆境にあるときも、決して節操を変えないこと。[ 欧陽脩の文]
http://yoji.jitenon.jp/
以上、平凡社の2017年1月の漢字暦には、平、坪、汀、廷、夷の5字が挙げられていたが、 「角川大字源」巻末の同訓異義集を見ると、平、夷、担の3字であった。 ここで、担の字の解字を追加します。
===以下引用=(「角川大字源」巻末)=====
道などが平らかで広く、邪魔になるものがないこと
===以下引用=(「漢検漢字辞典」)=====
1.道などが広く平らなさま。
2.感情の起伏がない。心が穏やかなさま。
(きょしんたんかい)胸にわだかまりがなく、さっぱりとおおらかな気持ち。 http://sanabo.com/words/ こだわらない:open mind