2015年12月の字は「かわる」の訓のある字を5つ(変、化、換、替、更)学びます。(引用は平凡社の漢字暦、また、白川静著作他)
更新日2015年12月14日(月)
==以下引用===========
「変」のもとの字は、變で、(ばん)と攴(ぼく)からなる。
言は神への誓いのことばで、
その誓いのことばを入れた器の査収に意図飾りをつけた形がばん}。
僕には打つの意味があるから、
誓いのことばの入ったうつわを殴(う)つことを、變といい、
神への誓いを破り、
改めるの意味となる。
==以下用===========
「化」は人と(か)からなる・
カは人をさかさまにした形で、死者の形。
頭と足が逆になったカ(死者)が、背中合わせに横たわっている形が化で、
生気を失って変化することをいう・
==以下引用===========
「換」の声符は奐。
奐は獣が股を開いて生んでいる子を
人が両手で取りあげている形で、
子が生まれる時の姿勢である。
新しい生命を取得することから、
改まる、取り換える意となったものであろう。
==以下引用===========
「替」のもとの字は暜(たい)で竝(へい)と曰(えつ)からなる。
竝(並)は正面を向いた人が並んで立つ形で、
裁判のときの原告と被告をさす。
曰は(祝詞をいれる器の形)の中に、宣誓文のあることを示し、
裁判にあたって神に宣誓するの意味となる。
誓して争い、裁判に敗れた者は棄てられるので
暜は「捨てる」の意味となる。
のち交替・代替のように使われるようになった。、
==以下引用===========
「更」のもとの字は(こう)で。丙と攴(ぼく)からなる。
丙は武器などの器物を置く台座の形。
金文の字形には、二つ重ねた丙を下から殴(う)つ形のものがあり、
これによってその器の機能が更改され、
継続されることを意味するのであろう。
それで更は「かえる、あらためる」の意味となる。