2015年5月の字は「さだめる」の訓のある字を5つ学びます。(引用は平凡社の漢字暦、また、白川静著作他) ・・
更新日2015年06月06日(土)
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「定」は宀(べん)と正戸を組み合わせた形。
〔説文解字〕七下に「安なり」とあり、安定」安居の意とする。
定処とは処(お)る所を安んずるの意味であるから、定とは建物の位置・方位を定める意味であろう。
定星という星は、営室星ともいい、都作りにおいて、建物の位置を決めるときの観測に使われる星であった。
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「刪」(さん)は、册(冊)と刀とに従う。
冊は編冊の形。それに刀を加えて綴じ改め、加除することをいう。
〔説文解字〕四下に「剟(けづ)るなり」とあり、
剟字条には「刊(けづ)るなり」とあって、刊って改める意である。
それで詩文を正すことを
刪改・刪定という。
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「訂」の声符は丁。
〔説文解字〕三上に「平議するなり」とあり、評議して定めることをいう。
丁は釘(くぎ)の頭の平面形で、くぎの頭をたたいて安定させるという意味がある。
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「貞」は卜(ぼく)と貝(ばい)とを組み合わせた形。
卜は亀の甲を灼いてできたひび割れの形で、これで真意を占ったので、占うの意味となる。
貝はもと鼎(かなえ)の形で、貞はああ鼎を使って占い、神意を「とう」ことをいう。
その占い(貞卜)によいって得られた結果は、「ただしい、よい、まこと」とされる。
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「奠」(てん)は酋(しゅう)と丌(き)からなる。
酋は酒樽の上に酒気の発している形。
丌は台の形。台上に酒を置いて、神に供薦することをいう。