漢字暦

白川静漢字暦 (2015年)


えらぶ

四月の字は、「えらぶ」

2015年4月の漢字

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2015年4月の字は「えらぶ」の訓のある字を5つ学びます。(引用は平凡社の漢字暦、また、白川静著作他) ・・ 

ちなみに〔字訓〕では、「えらふ」の訓のある字として、 「選」の他に「択」がまずあげられ、古くは清音の「ふ」で、「える」(選択の「択」の訓)の再活用語であると。
「拓」は漢字暦にはないので、以下に引用すると、
「択」はもと「擇」に作り、睪(えき)声。睪は獣死のかたち。その殬解(とかい)する様の形象である。殬が字の初義。獣爪を以て睪(えき)に加えることを釋(釈)という。その屍より択びとることを択という。〔字訓〕 

更新日2015年05月11日(月)


==以下引用===========

  「柬」(かん)は嚢(嚢)の中に物のある形。 
その嚢の中にある素材を水や色素、あるいは火を加えて精製することを、湅・煉・練・錬という。
 


 
  

==以下引用===========

 「掇」声符は叕(てつ)。叕は紐を綴り連ねる形に象り、小さなものを綴り合わせる意。 
〔説文解字〕十二下に「拾い取るなり」とあり、
〔詩経、周南、芣苢(ふい)〕に、「薄(しばら)く言(ここ)に之(こ)れを掇(と)る」とは草摘みをいう。
先人の遺事や遺文の残片を拾い集めることを、掇遺・拾掇という。  

 

 

==以下引用===========

 「選」の声符は巽。
巽は、神前の舞台で二人の者が並んで舞う形。
このようにして神に舞楽を献ずることを撰(せん)(そなえる、えらぶ)という。二人の者がそろって舞うことから「そろう」の意味となり、神前で舞うものは撰(えら)ばれた者であるから、「えらぶ」の意味となる。 


 

==以下引用===========

 「芼」の声符は毛。毛に草の意がある。
〔詩経、周南、関雎(かんしょ)〕「參差(しんし)たる荇菜(かうさい)(あさざ)は左右に之れを芼(えら)ぶ」はあさざを抜き   

 

 

 

==以下引用===========

「差」の声符は左。
金文の字形は禾(か)とひだり。、また禾と右に従う二形に作り、禾(黍稷しょしょく)を神に差(すす)めて祭る意。
左は亦声とみてよい。羊牲を薦めることを羞(しゅう)といい、差も羊に従う字形をもちいるが、もとは  を差める字であった。神に差める、備える物のよしあしを選ぶことから「えらぶ」の意味となる。  

※黍も稷もキビ 

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