2015年6月の字は「しらべる」の訓のある字を5つ学びます。(引用は平凡社の漢字暦、また、白川静著作他) ・・
更新日2015年06月06日(土)
==以下引用===========
「弁」のもとの字は辨に作り、声符は辡(べん)。
辡は当事者二人が盟誓して争訟を行なう意。
辨はもと争訟に対して是非の判断を加える意であり、
裁判することをいう。
==以下引用===========
「診」の声符は、(しん)人やねに三づくり
(しん)は人体に彡(さん)を加えている
形
。人の体に発疹のできている形。
これは体内に病気のある前触れであるから、その痛むところを診ることを診という。
「病状をみる、みる、しらべる」の意味に用いる。
==以下引用===========
「訊」の声符は 卂(じん)。
〔説文解字〕三上に「問ふなり」とあり、訊問の意。
〔詩経、小雅、出水(すいしゃ)〕に「執訊獲醜(しつじんくわくしう)」の語があり、
金文に字を「執■(吮+糸)」に作る。
■は人を後ろ手に縛り、前に祝詞(のりと)を入れる器の(さい)をおいて自己詛盟をさせ、厳しく尋問する意で、訊のもとの字。
==以下引用===========
「検」のもとの字は檢で、声符は僉(せん)。
僉が二人の者が並んで、神への祈りの文である祝詞を入れる器のさいを捧げて舞い、
神に祈っている形で、質素の意味があり、また神意をためし
調べるの意味がある。
==以下引用===========
「譏」(き)の声符は幾。
幾は戈(ほこ)に呪飾(じゅしょく)の糸をつけて、
妖祥を譏察(きさつ)し、これを譏止するもので、
幾に譏(そし)る・しらべるの意があり、幾が譏のもとの字であるとみてよい。
。
以上であるが、普通に使う「調」「査」の字がない 。また「按」はどうだろうか・・・
「現代漢語事典(第2版)」(林大)
「調」形声。言+周(全体にまんべんなくゆきわたる)
「査」
調査
史料などをととのえてしらる
「按」 (「案」に同じ) (按問)