2015年10月の字は「とどまる」の訓のある字を5つ(泊、停、止、宿、留、)学びます。(引用は平凡社の漢字暦、また、白川静著作他)
更新日2015年12月14日(月)
==以下引用===========
「泊」の声符は白。
〔説文解字〕十一上に洦に作り、「浅き水なり」とあり、
〔玉篇〕に「舟を止むるなり」という。
水波の静かな、舟の碇泊(ていはく)に適したところ。
それで静かな状態を泊乎(はくこ)・泊焉(はくえん)のようにいう。
==以下用===========
「止」は趾(あしあと)の形。
左右の趾を前後に連ねた形が歩である。
足に力を入れて強く趾(あと)をつけつことから、
止は「とまる、とどまる:の意に使われるようになった。
==以下引用===========
「宿」は宀(べん)と(しゅく)からなる。
宀は廟屋。は(敷きもの)に人が寝ている形。
人が廟中など神聖な建物に宿直することを示す字。
それで「やどる、やど、とのい、とどまる」の意味となる。
==以下引用===========
「停」の声符は亭。
亭は駅亭(宿場)の建物の形で、
アーチ形の出入り口があり、
宿舎と望楼(ものみやぐら)とを兼ねた高い建物である。
漢代に十里ごとに一亭を置き、
官吏の宿舎にも利用した。
亭に人が宿泊することを停といい、
「とまる、とどまる」の意味に用いる。
==以下引用===========
「留」のもとに字は畱 (りゅう)に作り
丣(りゅう)と田からなる・
丣は水流の傍らに水溜り(みずたまり)ができている形で、
田地に水が溜ることを留といい、
水が「たまる、とどまる」の意味となる。