仏蘭西ローマン

20180624

6/24 
シャンティイ城へ(外部・庭園)
コンデ美術内部(プチシャトー、 オマール公の図書室)
コンデ美術館プシューケのギャラリー(ステンドグラス)
コンデ美術館の絵画・ロトンダ

肖像画、礼拝堂
厩舎・帰り道

コンデ美術館(シャンティイ城内部)

絵画の間


展示された絵画の列の下の蔵書の多さにも驚いた。

プシュケーギャラリー


Paris_and_environs,_with_routes_from_London_to_Paris_-_handbook_for_travellers_(1913)(wikimedia)

緑のスーツ(コンデ公の礼服)@プシュケーギャラリー


この柄はコンデ公専用

グリザイユ窓


緑のスーツの後にグリザイユ窓 (ステンドグラス)

この写真のパネルを(wikimedia)で見ると

Cupid and Psyche - Panel 7 (12888018555)
Panel 7 - Top Row

Window 39: Psyche uses her other wheat cake and Obol to cross safely back out of Hades. After departing from hell, however, Psyche succumbs to curiosity, just as she did when she used the lantern to see Eros. She opens the vial, but instead of perfume it contains the scent of death (eternal sleep) and Psyche falls to the ground. Eros finds her, however, and with a tiny prick from one of her arrows brings her back to life.
Window 40: Psyche and Eros are reunited. Eros puts the scent of death back in the vial and gives it to Psyche so that she can complete her last labor for Aphrodite.
Window 41: Eros goes to his grandfather, Zeus, the king of the gods, and explains to him all that has happened. Eros pleads with Zeus to allow Psyche to join him. Zeus agrees and sends Hermes off to call all the gods to a gathering.


Panel 7 - Bottom Row

Window 42: Psyche appears three times in this complex scene. On the right, below the cloud, Hermes is seen bringing Psyche to the gathering of the gods. In the main scene in the center, Psyche is presented to Zeus and all the gods. (This window was damaged and “rewritten” by a 18th century restorer who did not understand the story of Eros and Psyche. It originally depicted Zeus seated on his throne in the center with his symbols, an eagle at his feet. The restorer turned Zeus into a bare-breasted woman.) In the top left, Zeus has agreed to admit Psyche so Hermes is taking her to the home of the gods.
Window 43: In the big climatic scene of the story, Psyche is seated next to Zeus as she drinks the ambrosia that will make her immortal. Off to the right, Eros and Aphrodite are reconciled.
Window 44: Shows Eros and Psyche as a couple in bed. They now live forever among the gods.

一番の端の最後の上の列。コンデ美術館での解説の番号は、左からNO37、38、39だが、(wikimediaでは番号が2つずれている。)調べたら(wikimedia)のパネル5の紹介が、6ウインドウなのに、番号が8つあった・・
それによれば、ウィンドウ29と30にあたるものが破損しているので、別の部屋にあるということだ。

コンデ美術館での解説では、ギャラリーに置けなかった2枚のステンドグラスは「トリビューンの間」の廊下に飾られている、とある。

プシュケの伝説

この物語は、ギャラリ-の左側(宝物の陳列室側)から始まります。各グループにおそれそれ「6枚のステンドグラスがあります。本を読むように下、左から右に見ます。
プシュケはギリシャ語の名前でl霊魂と蝶を意味します。彼女はギリシャ国王と皇后の娘です。彼女のずば抜けたその美貌はすべての人間を魅了し、美の神ヴィーナスを嫉妬させました。ヴィ―ナスはプシュケに復讐するために、息子の愛の神キューピッドにプシュケの夫としておそろいい怪物になることを依頼しました。一方プシュケの父親は、娘の結婚を心配して神託アポロに相談します。アポロは彼に「娘を非常に険しい岩場に残しなさい。そうすれば、残酷で、凶暴なマムシのような怪物の妻になって、皇后の大きな恐怖になるだろう。」とアドバイスします。岩場に連れていかれて置き去りにされたプシュケは、西風の神ゼラフィス(?ゼフィルス?)にさらわれ、荘厳な神殿の前に残されました。プシュケには見えない召使が彼女の身の回りの世話(意匠、食事、コンサートなど)を行います。夜になった時、彼女は目に見えず、見知らぬ夫を迎え入れます。夫は日が昇る前に彼女の前から姿を消します。

置き去りにされたプシュケは退屈を覚えました。そこへ彼女の姉たちが彼女のところを訪れます。夫がどんな姿をしているのか好奇心でいっぱいになったプシュケは「決して僕の顔を見てはいけない。もし見たら二度と会えない。」キュピッドが忠告していたにも関わらず、彼女は姉たちが渡したランプに火をつけ、キューピッドの矢を自分自身に刺しました。こうしてキューピッドはプシュケと恋に落ち、母ヴィーナスに背いてプシュケと結婚します。プシュケはキューピッドが目を覚まして彼女のもとを去るのをどうすることもできません。九電は消えてなくなり、プシュケの苦しい放浪が始まります。彼女は野原と羊の神パンに出会い、また姉たちとも再会します。彼女は姉たちに恨みを晴らすために、岩の上から飛び降りると西風の神ゼラフィスが愛の宮殿に連れて行ってくるとアドバイスします。
おしゃべりなカモメが密告し、ヴィーナスは息子に激怒します。豊穣の女神デメテルと天王ゼウスの妻ヘラは、ヴ―ナスを歓迎しませんでした。ヴィーナスはゼウスに不平を言い、神の使者エルメスを送りプシュケを探します。プシュケは発見される前にヴィーナスに降参し、ヴィーナスは召使いにプシュケを鞭打たせます。ヴィーナスは一連音の苦しい試練をプシュケに課しますが、彼女はいつもをれを切り抜けます。最後にヴィーナスはプシュケを地獄の女神プロセルピーナのところに向かわせ、彼女の美のクリームを瓶に入れてくるようプシュケに命じます。たかいタワーは地獄の入り口であるこをと彼女に示しています。そして彼女は地獄の女神プロセルピーナに会いに行きます。プシュケはタワーの助言を無視して瓶のふたをあけ、深いこん睡状態に陥ります。キューピッドが彼の矢を指して彼女を助けます。彼は葉はヴィーナスに二人の結婚を許してもらえるように、神々の王ジュピターに仲裁に入ってもらえるように懇願しま宇s。呪ピラーは神々の会議を招集して、プシュケを取り戻すために神のしぃしゃマーキュリーを派遣します。こうして、彼女はオリンパス山で不滅の命を得ます。ジュピターの判断とヴィーナスの許しのおかげで、キュピッドとプシュケはついに一緒になることができます。
プシュケの神話は堕落した霊魂がさまざまな試練を経験し、それを乗り越えた後神に結ばれるという象徴です。

1542年から1544年にアンヌ・ド・モンモラシ―大元帥の要求でエクアン城のために建造された44枚のステンドグラスは、1830年にオマール公の叔父ブルボン公から相続されました。
それらのステンドグラスは保存用体が良く、宗教性のない世俗的なテーマの稀な例です。白・黒・茶・灰色を基調としたグリザイユ画法で描かれ、髪の毛やアクセサリーは黄色のハイライトが施され美しく仕上げられています。ギャラ誌^の中に置けなかった2枚のステンドグラスは「トリビューン」の間の廊下に飾られています。鉛の千を持ち智慧、場面に応じて人物を一体化させたり分離する方法に注目してください。
ステンドグラスの下絵は、フランドルの画家ミシェル・コクシ―のものとされています。その下絵はラファエロの専門彫刻家マルク・アントワーヌ・ライモンディの息子だと主張していたベルナド・ダディによって作られた彫板を再現しています。
8行の30の詩がステンドグラスに添えてあります。作者はクロード・ジャビュイ、ラメゾン・ヌーヴ、メリーン・サン・ジェラです。 これらの詩はガラスの壁四行詩に言い換えられてあります。
ステンドグラスはキューピッドとプシュケの神話を描いたもので、「メタモルフォーゼ=変化」に忠実に描写されています。それは、2世紀のラテン語作家アプレイウスによる小説です。ほろ酔いの老夫人から聞いた面白い話として、この物語を紹介します。それは、この老夫人の結婚式の日に強盗に誘拐された若い女性を慰めようとする物語です。しかし、この小説は実際霊魂の変化と豊穣と受胎の女神イシスの祭儀に力を入れた啓蒙の物語です。 

「グリザイユ」「キアロスクーロ」https://karakusamon.com/2018k/grisaille.html
—(c.1542-1543)
「ステンドグラスの窓」 ※モノクロミー彩色https://karakusamon.com/2019k/s_tuji.html

Vitrail Chantilly
One of the windows of the "History of Psyche", from Château d'Ecouen, now in Musée Condé of the Château de Chantilly, Oise, France.

「アートギャラー」の紹介

公式サイトの「 アートギャラー」の紹介(以下引用)
公式ページhttps://domainedechantilly.com/en/accueil/chateau/the-art-galleries/
◇写真のあるサイトhttps://noelstravels.com/chateaudechantilly/

絵画ギャラリー とロタンダ

絵画ギャラリーはコンデ美術館の中心です。これは、19世紀のミューズグラフィーの例外的な例を示しています。絵画は、年代順ではなく、形式に従ってフレームごとにいくつかのレベルで配置されています。プッサンの「イノセントの虐殺」やフィリップ・ド・シャンパーニュの「リシュリューの肖像」を含む85点の絵画が、オーマレ公の個人的な好みに合わせて展示されています。ギャラリーの遠端では、ピエロ・ディ・コジモのシモネッタ・ヴェスプッチの肖像画など、イタリア・ルネサンスの傑作がロタンダに展示されています。

サントゥアリオ

ショーケースとして設計されたこの部屋は、オーマル公が所有する傑作を展示しています。ラファエロの2つの作品、三美神とオルレアンの家のマドンナ、サンドロ・ボッティチェッリとフィリッピーノ・リッピのエステルの物語を描いたパネル、ジャン・フーケのエティエンヌ・シュヴァリエの時間の40のミニチュアが収められています。

トリビューン

その名前と建築は、フィレンツェのウフィツィ美術館にあるトリブナを彷彿とさせます。オーマレ公爵は、美術史のパノラマを提示するためにこの部屋を設計しました。2つの壁は、フラアンジェリコ、ボッティチェッリ、ティツィアーノのルネッサンスに捧げられています。1つの壁は、17世紀と18世紀のフランスとオランダの学校に捧げられており、プッサン、ヴァンダイク、ワトーがあります。他の2つの壁には、19世紀のフランスの作品が展示されており、一方は新古典主義運動(イングレス)、もう一方はロマン主義(ドラクロワ)です。

クルーエットルーム

フランスでは16世紀に、ジャンクルーエやコルネリス・デ・リヨンとして知られるコルネリス・デ・ラ・ヘイなどのフランドルの芸術家の影響を受けて、肖像画の芸術が発展しました。クルーエの部屋には、ジャンクルーエとその息子、フランソワクルーエが描いた、16世紀のフランスのすべての王と女王を含む90のルネッサンスの肖像画のコレクションが収められています。

ジョットルーム

ジョットルームには、14世紀から17世紀までのイタリアの作品が収められています。ドルレアン公爵はイタリア絵画を好む傾向がありました。この部屋の名前は、取得時にジョットの作品と考えられていた生神女就寝を描いた作品にちなんで付けられました。現在は、ジョットと一緒に働いたマソ・ディ・バンコによるものです。

プシュケギャラリー

プシュケギャラリーには、アプレイウスの黄金の驢馬から取られたプシュケの物語を描いたグリザイユの44のステンドグラスの窓があります。44のステンドグラスの窓は、現在国立ルネッサンス博物館があるシャトーデクアンから来ています。これらのパネルは、エクアン(1542-1544)の彼の城のギャラリーのためにアンヌドモンモランシー領事から委託されました。

スタッグギャラリー
19世紀の終わりに作成された、格間天井のあるこのルネッサンス様式の部屋は、レセプションとダイニングルームとして使用されていました。オーマル公爵は、毎週日曜日にこの部屋でその時代の芸術的および知的エリートを受け取りました。王子のお気に入りの娯楽である狩猟は、装飾に遍在しています。壁には8つのタペストリーが飾られています。これらは、17世紀に王立ゴブラン製作所で、16世紀に有名な吊り下げられた後、マクシミリアンの狩猟で織られました。


Gemstone cabinet of Chantilly Palace
(wikimedia)の画像はこちらへ


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礼拝室など
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フランス・ロ―マン

2018年6月15日~28日(記録篇)

(ミュージアム・聖堂 2018)
6/16 ルーブル美術館(古代オリエント)
6/17 建築・文化財博物館(シャイヨー宮)人類博物館、ルーブル美術館(ミロのビーナス)、オペラ座(外観)
6/18 ルーブル美術館(古代ギリシア 1)(古代エジプト1・3)(内部からの眺めなど)
6/19 ノートルダム大聖堂(パリ)セーヌ左岸から見たノートルダム寺院・パリ植物園パリ植物園(2)庭園、セーヌ右岸から見たノートルダム寺院、 パリの街歩き オベリスク
6/20 ヴェルサイユ宮殿・庭園  (2)(3) (BLOG)
6/21  ルーブル美術館 、(モナリザ、ニケ、イタリア絵画) (2)(3)(4) 凱旋門
6/22 辻邦生旧宅リュクサンブール公園からモンパルナス墓地まで歩くサン・ドニ大聖堂
6/23 リュクサンブール公園 (自由の女神)・クリュニー中世美術館の前庭セーヌ川(アレクサンドル橋)・ ギュスタブ・モロー美術館
6/24  シャンティイ城へ(外部・庭園)コンデ美術館(シャンティイ城内)図書室、コンデ美術館の絵画礼拝堂 厩舎・帰り道、、(BLOG) (唐草wp)

6/25 ギメ・東洋美術館
6/26 サクレ・クール寺院、オペラ座 

 

「ヨーロッパの花散歩」(2018)