奉、捧、献(獻)、廾(収 供)、承などの字解です。
(引用は平凡社の漢字暦、また、白川静著作他) 今年も、まず、甲骨文字・金文の字形を見ておき、他に「学研新漢和大辞典」(藤堂明保・加納喜光編)や 「角川大字源」などの辞典、また日本漢字能力検定協会の漢字ペディアなどからも、随時追加します・・
更新日 2019年2月28日(木)
篆文
==以下引用===========
「奉」は丰(ほう)+収(きょう)は秀(ほ)つ枝。
神の憑(よ)るところ。夆(ほう)はその枝に神霊が降る意。
丰を両手で捧げ、、神を迎えることを奉という。
それで神霊を受け、神意を奉ずるのである。
金文
==以下引用==========
「献」の旧字は獻に作り、鬳+犬。
器(*大の部分は犬)・猷・就・軷(ふつ)などに従う犬はみな修祓のために用いるもので、
その血を以て釁礼(きんれい)(注ぎ祓い清めること)を行うものであるから、供薦するためのものではない。
獻は甗(神への捧げものを入れる蒸し器)に犬牲をもって釁する意。
*甗(こしき)
*釁(ちぬる)(キン・コン)
彝器(いき)の彜
が、鶏血をもって釁する意であるのと同じ。
篆文
==以下引用===========
「廾」(きょう)は左右の手を並べた形。
【説文】 三上に「竦手なり」とあり、
拱手(両手を胸にあてて拝する礼)の意とする。
供の初文。
篆文
==以下引用===========
篆文
==以下引用===========
以上、平凡社の2019年2月の漢字暦より。