黒い服
黒い色の考察に次いで、黒い服を見ます。
まず、『色で読む中世ヨーロッパ』 の目次読書から再掲。
黒について、14世紀末ごろからイメージが反転して、 それまでの黒い色に付随していた 負の感情(汚い・醜い・危ない、絶望、憤怒、嫉妬、不安、悲嘆)から、 悲しみの色としての黒を再発見して、 根強い流行色になった。
徳井淑子著 (講談社選書メチエ 2006)p192)
2019年にディジョンの旧ブルゴーニュ公宮殿 で、この方の像を見た。
城一夫「色彩文化の東と西」(
『色彩の文化と歴史ー共立大学女子大学公開講座 ー』明現社(1996)所収)に、
ハムレットのセリフとして、以下のセリフが挙げられていたが、こういうセリフがあったかどうか、思い当たらない。喪服の黒であるか。「赤と黒」という小説もありました・・
※『ハムレット』は1601年頃 シェイクスピア作
(黒は喪服の色)
『赤と黒』は10世紀半ば、スタンダール作:題名の「赤と黒」は主人公のジュリアンが出世の手段にしようとした軍人(赤)と聖職者(黒)の服の色を表していると言われている。(wikipedia)
ハムレット:「黒い服は悪魔にくれてやり、赤い服を着よう」
ハムレット=ケネス・ブラナー(1996)
以前ハムレット役者「の衣装を見たことがありました。黒い服ですね。(2005年の12月作成のページ)
ちなみに、オフィ―リアとレアティーズの父ポローニアスのセリフに、「財布の許す限り着るものにはお金をかけろ。
風変わりなのはだめだ、上等で派手でないものを。」というのがありました。(HAMLET 1幕3場 SCENE III. A room in Poloniushouse.)
以下は、近現代のファッションとして黒い服を見てみます。
Clothing designed by Madeleine Vionnet
マドレーヌ・ヴィオネ(Madeleine Vionnet、1876- 1975)
20世紀を代表するデザイナーの一人
バイアスカットの女王と呼ばれる
黒の達人。素材によって異なる黒の表情を知り尽くしていて、華麗という言葉がふさわしい豊かな黒の黒の色調に満ちていた。
(『色の博物誌―世界の色彩感覚』服飾と色彩 / 小池一子 p140 )
(Coco Chanel、出生名:ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chasnel)またはガブリエル・ボヌール・シャネル(Gabrielle Bonheur Chanel)、1883年8月19日[2] - 1971年1月10日[3])は、フランスのファッションデザイナー、企業家。彼女が創設したシャネルブランドは世界有数のファッションブランドとして現在も営業している。
Madeleine Vionnet | French | The Metropolitan Museum of Art
レディースファッション Vintage Chanel
マドレーヌ・ヴィオネ, 1930 年代ファッション, ヴィンテージファッション
ココ・シャネルは、”リトル・ブラックドレスと呼ばれる、一群の小ぶりのドレスづくりを特色とした。(『色の博物誌―世界の色彩感覚』服飾と色彩 / 小池一子)
1950年代に黒づくめの革衣装でバイクを乗り回したロッカーズ~モノトナスな傾向。
1970年代の
ロンドンの奇抜なパンク・ファッション。
BLACK COMME des GARÇONS
1980年代のフアッション界に黒の衝撃を与えた川久保礼のコムデギャルソン。西欧一辺倒の色の常識に対するアンチテーゼ。 直線的平面的。(『色の博物誌―世界の色彩感覚』服飾と色彩 / 小池一子 p141 )
この項、なお続く予定(20230301現在)
宝石の黒
ファッションには宝石も必須。以下は黒い宝石を、『色の博物誌』から。(p103)「宝石の色 」 﨑川範行
黒の鉱物・宝石 | |
黒曜石(Obsidian) | |
電気石トルマリン (Tourmaline) | |
ヘマタイト(Hematite) | |
オニキス(Onyx、オニックス) | |
黒水晶(Morionモリオン) |
続く