色のシンボル

色colour (アメリカではcolorと表記する)

色についての基本

古代日本のやまと言葉(和語)では、色は4つしかない。
・・・・・光に関係した言葉 
あかるい・(あか)・・・・・・(あおし)・・・・・くらい(くろ)
(あお)はっきりしない⇔(しろ)はっきりしている
(あか、くろ、あお、しろ)
(他の色には「赤い)などのように語尾に「い」をつけでも形容詞にならない。
またこの4つのみ、「あかあかと」「くろぐろと」、のように副詞的用法を持つ)

中国の漢字(象形文字)の色の名前は・・・・・
火に関係した形=赤 黒(黄も);白は骸骨の形(魂魄)
緑の概念は古代中国にも古代マヤにもなかった(※?)
・・以上は「文化の原色

中国人の緑色概念について
加藤徹さんは『漢文の素養』で、中国人は。古来、色彩感覚に敏感な民族であった、という(p25)

例えば、同じミドリ色でも、
緑(りょく) 植物系の温かいミドリ
碧(へき)  宝石のような無機質で冷たいミドリ
翠(すい)  カワセミの花のように光りかがやく高貴なミドリ など、全く違う語でいい分けた。 これと対照的に、古代ヤマト民族は、色彩を表す言葉をあまりもたなかった。
和語の赤は「明し」、青は「淡し」、白は「著し」、黒は「暗し」という明暗濃淡を示す語の転用である。 現代日本語でも、明るい太陽を「真っ赤な太陽」、淡く輝く月を「青い月」などというのは古代の名残である。


和語のミドリは、もともとは色彩ではなく触感を表す語で、和語ミヅ(水)の派生語である。
ミドリゴ(嬰児)は、みずみずしい肌のふくよかな赤ちゃん
(※「ミドリの黒髪」は、漢語の緑髪=(濃緑色のつやのある黒髪)の訓読語で色彩語)
和語ミドリは、漢語の緑の意味に引きずられ、純粋な色彩語に転じてしまった
古代の和語の世界は、まるで白黒映画であった

 

(2013-01-02追記)

人はなぜ花を愛でるのかという本を読んだのですが、
結論としては、 花の色香に酔ったということで(笑)
ここに「色で読む中世ヨーロッパ 」という本があります。 (講談社選書メチエ 2006年刊)
その本に良く引用されていたのは、「色彩の紋章」という本で、2009年刊。(ここでの「中世」は12世紀から15世紀という)これも テーマに・・

閑話です:太陽は日本人にとって「赤い」と思います。ところが、「それは太陽が黄色かったから」という言葉があります。これは、私は太陽が異常だったからだと解釈していました。
ところが・・外人サンには太陽の色はもともと黄色いものだそう・・。
よって、「なぜ人を殺したのか・・それは太陽が黄色かったから」というのは、異常な太陽のせいでなく、単に太陽のせいにしている・・ということであったのか!?・・(続きます)

2011-01-15

光の三原色

光の三原色 (赤・青・緑
・・3つ重ねると白になる。光が何も無いのが。)

色(色料)の三原色
(インクなどを作る場合)、元の光を遮る形で色を作る・・
3つ重ねると物体の表面は黒になる
人間の目の構造(三色型色覚)
鳥:赤外線(4色) 殆どの動物:青と緑(2色)

meキュクロプスの眼、という語だが、これは眼が一つしかないキュクロプスと眼が二つある人間との物の見え方が違うという話だと思っていたのであるが、違っていた。
なんと、我々も結局のところ、1つの眼で外界を見ていると言ってよいと、人間の双眼一視の形として、ヘルムホルツが名付けたというのである。


ヘルムホルツ(Hermann Ludwig Ferdinand von Helmholtz, 1821- 1894)独 生理学者
「生理学の分野では生理光学、音響生理学における貢献が大きい。トマス・ヤングが、かつて提示した光の三原色に関する理論を発展させ(ヤング=ヘルムホルツの三色説※)、残像の色彩や、色盲についての説明を可能にした。」(Wikipedia

左右単眼視⇒立体視(p55)


Young-Helmholtz theory

※「色覚に赤、緑、青(あるいは紫)の3要素があり、これらが同じ割合で刺激されると白色を感じる。色別は3要素の刺激の比率に応じて生じる、というものである。その後、網膜の色覚受容器である錐状体に、赤、緑、青 (RGB) に最もよく反応する3種が区別された。これらの要素の1つないし2つを欠くと色盲となり、感度の鈍いものは色弱となる。大部分の色盲表やカラーフィルム、カラーテレビはこの説を応用している。』(Wikipedia (Young-Helmholtz theory))


目のある動物は、光センサとなるタンパク質(オプシン)とビタミンA(レチネン)の化合物を持ち、これを含む視細胞の作用によって外界を見る。
すなわち、光の受容器である網膜に生じる生化学反応を、外界像という知の情報に組み替えて、つまり、光のエネルギーを情景情報に読み替えて利用している。

(p2) 眼は脳の一部とみなすこともできる
入力⇒脳における2段階の資格情報形成過程 (網膜、外側膝状体 、一次視覚野、二次形成過程)⇒出力


黄色と青色の特質
赤や緑に比べて、黄や青は明るさの知覚に関連する性質を持っている


「反射光が問題にされるようになったのは、絵画の場合で、立体表現の基本技術の一つになった。」(p41)

ゴッホの青色の影

「絵画の場合は、色彩美は黒色を背景をする場合に最も印象的に感じられるようだ(有彩色間の相互作用が生じないため)」(p153)


染物に植物を使う
植物由来の天然染料(アカネ、アイ、ウコン、ベニバナ、ムラサキ=紫根)
物名からの借用。
「〇〇色」を「〇〇の色」というように分割できないものが古い

染料植物パステル(フランス語)について・・


シンボル事典より

(基礎的に)

1. イメージ・シンボル事典

colour

三原色 喜怒哀楽の感情
子どものよく用いる色
素朴さ
雑色 不実・虚偽
複雑
多様性
使徒・殉教者
死者へのミサの際に聖職者が着る色
日曜日に聖職者がよく着る色

2.図説 世界シンボル事典

色の解釈には個人差があるにおかかわらず、
古代諸文明はそれぞれ伝統的に
色に関する一定のシンボル体系を持っていた。
それは多様な席世界の中で自らの位置を決めたり、
世界を秩序付けるための基本原理に関連していた

古代マヤ文明 古代中国 古代エジプト
西
黄色
中央 黄色  赤(赤土色)=不気味で有害な色
西洋 べックラー「紋章学」(17世紀)
希望 自由、美、快活、健康、希望、温厚
「祖国に使える美徳への切なる願い」
「神の御言葉のためには血を流すことも辞さない恭純な心」
誠実 (金)持続性、誠実、学問、敬虔
黄色 嫉妬 徳、知性、名声、崇高
無垢
哀しみ、不幸、危険

色のシンボル表現

色はシンボルとして両義的


Symboelism of colors(p44)
「色の選択が、入手できる染料や顔料に左右された点も考慮されなければならない。 (先史時代は青の顔料がなかった)」
この項目の他に個別色名で、 青、 赤、 黄色、 黒、 白、 茶色、 緑色、 紫色、色 虹色、金、銀、銅、琥珀、・・
『色彩の象徴学』
『色彩論』(ゲーテ)

〜2011年1月22日 〜


『色の博物誌』

「世界の色彩感覚」


色の博物誌―世界の色彩感覚 」朝日新聞社 昭和61(1986)年10月刊
目次(抜粋)
世界の色彩感覚
風土の色・歴史の色 那谷敏郎
彩られた身体 海野弘
色をあらわす言葉 西江正之
世界の色名事典 福田邦夫
赤/ピンク、橙/茶、黄、緑、青、紫、 白/黒/グレイ
動物の色、花の色、宝石の色
菜食の文化誌 吉田光邦
植物染料の東と西 村上道太郎
色彩の美術史 中山公男
工芸に見る世界の色 工芸と色彩 友部直
ヨーロッパの紋章と色彩 森護
服飾と色彩 小池一子
柄を彩る 石津謙介
世界の色彩事情 近江源太郎
色彩が街を作る 吉田慎悟
ハイテク時代の色彩 源田悦夫

この本については後ほど〜2011年2月24日 〜

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