渦巻 円

『時間‐過ぎ去る時と円環する時‐ 』

イメージの博物誌12 平凡社刊Time:rhythm and repose. マリー・ルイゼ・フォン・フランツ Marie-Louise von Franz,/著 秋山さと子/訳(1982/9)

「時間は万物を成立せしめた。時間は万物を包み込んでいる。時間にうちかつ力はない。」
インドの聖典 「アタルヴァ・ヴェーダ」はこう記している



ジャヴァンニ・ディ・パオロ(1417~1482)“天地創造と楽園追放”
イタリア1445年ごろ
 天地創造と楽園追放(ニューヨーク、メトロポリタン美術館)
(メトロポリタン美術館レーマンギャラリー収蔵)
図6として掲載あり(p35)

「楽園にも時間は存在したが、それは推移と死をもたらす力を持っていなかった。
堕罪およびエデンの園からのアダムとイブの追放により、初めて死が世界に到来した。」


回転する円の恐ろしいイメージ・・という迫力の絵
Wikipediaジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア(Giovanni di Paolo di Grazia, 1399or1403 - 1482)

目次


時間の概念とイメージ
=訳者解説
ユングの 「人間の深層の中に存在する時間の超越性」への関心ということが書かれている。
目次: 過ぎ去る時と円環する時
神性と事象の流れとしての時間
循環的な時間と直線的な時間
リズムと周期性
必然、偶然、協調性(シンクロニシティ)
超越的時間

図版

35+89図あり


(p31より以下引用)図2

オケアノスは大河として、大地の周囲をめぐって、流れている。 それは宇宙の心であり「あらゆるものの発生」である。
彼は時間(クロノス)そのものであり、 また、アイオーン、すなわち世の中の変化を司る力であり、 古代後期には「人生」、「一期間」及び《永遠》を象徴する「丸い元素」(ないしオメガ)でもあった。
彼はまた自分の尾をかむ蛇としても表され、太陽の道と道として天空を取り巻き、 背に黄道帯の宮を負っている。

→※
ウロボロス、蛇に巻きつかれた獅子 AEON神(唐草図鑑)

2011-05-09「イメージの博物誌」より、螺旋・円、占星術、神聖幾何学あたりからも見ておきたいと思う。このあと、(渦巻文様幾何学文様にページ追加の形で・・


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Wikipedia丸

○の用途
「正解」「正しい」を表すのに用いられる。反対に×が「不正解」「正しくない」を表す。○×クイズはこの一例である。ただし、これはあくまで日本で使用した場合の意味であって、世界共通ではない。日本以外では、同様の意味に✓がある。

まる(「世界一有名な」猫)まるです
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