常用漢字表の改定 (2010年)
写真のように、
私の持っている常用漢字辞典(ハンドブック)というものは、
漢検の「常用漢字辞典」にせよ、白川静の「常用字解」にせよ、第一版(初版)であって、常用漢字表の改訂前のものである。
これらの辞書の第二版を買う気はなくて、代わりに買ったものが、 右側の黄色い「常用漢字表」(平成22年11月30日内閣告示)というタイトルで、全国官報販売協同組合発行のもの。
常用漢字表の前の当用漢字表(1850字)は、漢字使用制限の目的をもっていた。
しかし、wikipedia にもあるように、
常用漢字表の目的は、漢字使用の目安であって制限ではない。
現行の常用漢字表は、2136字、
以前の常用漢字表 では、1945字・・
漢字使用に関して、色々な歴史があったわけだが、
私個人の漢字使用の目安ということを考えると、
古くは、国語問題協議会編の
「教養のための基本漢字表」[3500字 昭和55(1975)年」というものがあった。
そして今、楽しもうと思っているのは、円満字ニ郎さんの「漢字ときあかし辞典」であるが・・・こちらは、2320字である。
漢字検定(※)のレベルでは準1級(JIS第一水準2994字)である
※wikipedia
更新日 2016年9月21日(水)
現行の常用漢字表は、2010年(平成22年)11月30日に告示され、2136字から成る、とwikipedia( 閲覧20160921)
昭和56年告示の常用漢字表から、
勺 錘 銑 脹 匁の5字種が
削除されている。(これらは新人名用漢字に取り入れられている)
常用漢字表 1945字/4087音訓[2187音・1900訓]
→改訂 2136字/4388音訓[2352音・2036訓]
以下に削除された5字の字解を白川静の「常用字解」より引用します
音:シャク
訓:ひしゃく・くむ・わずか
==以下引用===========
象形 ヒ杓の形
斗も同じように柄のあるヒ杓であるが、勺は容量が小さく、
斗は容量が大きく穀物の量をはかるのに利用する。それで勺には「わずか」の意味もある。
杓は勺の繁文(画数の多い字)である。
酒をくむことを酌という。
音:スイ
訓:つむ・おもり
==以下引用===========
形声。音符は垂・(すい)水は草木の花や葉が垂れ下がる形で、垂れるの意味がある。「おもり」をいう。秤の重りとして用いるもので、称は穀物を秤にかけることをいい、あわせて称錘(秤の重り)という。糸を紡ぐ機械の部品で、管に差し込んで回転させ、糸を巻くと同時によりをかけるための鉄製の細い棒を紡錘という。
音:セン
==以下引用===========
形声。音符は先(せん)。〔説文解字〕十四上に「金(かね)の澤(つや)のあるものなり」とあり、光沢のある鉄をいう。
また鐘(楽器)の下辺の部分を銑といい、[周礼、考工記、鳧氏]に「両欒(りょうらん 鐘の口の両辺の角の部分),之れを銑と謂ふ」とみえる。溶鉱炉から鋳型に流し込み、固まらせた不純な鉄を、銑鉄(ずくてつ、ずく)という。
音:チョウ
訓:ふくれる
==以下引用===========
形声。音符は長(ちょう)。長は長髪の人を横から見た形であり、氏族の長老をいう。のち大きいの意味に用いる。
脹はもと張をもちい、[春秋左氏伝、成公十年]に「将(まさ)に食らはんとす。張る。厠(かはや 便所)に如(ゆ行)く」のように、急に腹が張って苦しむことをいう。脹満(腹がふくれて一杯になること)のように、「腹がふくれる」意味であるが、のちすべて「ふくれる、はれる」の意味に用い、膨脹(ふくれあがること。体積が増えること。規模が大きくなること。膨張)のようにいう。
もんめ
==以下引用====
国字。一貫の千分の一の重量をいう。約3.75グラムに当たる。また江戸時代の通貨の単位として使用した。
江戸幕府は、慶長十四(1609)年に銀五十匁の重量を金一両と定め、元禄十四(1701)年に銀六十匁を金一両とした。
匁は文目(もんめ)で、文は長さの単位、目は重量の単位をいう。単に目(め)ということがある。
以上で削除された5字の解字引用は終わり。
ついで追加された字種について
韓国 近畿 愛媛 茨城 奈良 大阪 岐阜 埼玉 熊本 栃木 岡山 鎌倉
追加された字種については、こちらの サイトを参照するとわかりやすい→
https://www.coscom.co.jp/japanesekanji/
グーグルのアプリに入っている漢検2級対策アプリなどでさっとおさらいしてみると、まさに追加された字種を中心にテストされているかのようだ・・
破綻、隠蔽、補填、比喩、戦慄、辛辣、詮索、語彙、軽蔑、 緻密、自嘲、凄惨、真摯、苛酷、萎縮、完璧、溺死、払拭、 洞窟、危惧、未曽有、羞恥心、一蹴、貪欲、汎用、氾濫、 旺盛、肥沃、羨望、全貌、進捗、堆積、斬新、 罵声、明瞭、謙遜、親戚、傲慢、勃発、訃報、翻弄、喝采、 貪欲、臆病、拉致、失踪、頓挫、間隙、痩身、僅差、爽快、捕捉、叱責、呪縛、嗅覚、山麓、剥奪、
これらの熟語をおさらいしておく・・
漢字の書き換えについてはこちらに続く