neko_atama_byM's Archive
1 カテーの問題
おなじ音のことばがいっぱい・・仮定、家庭
「戦後略字]を客観的にみる・・使いたくない「仮」とい字・・「假」
なぜ混乱しないのか、ことばの背後に漢字が張り付いているから
2 世界でたったひとつの文字
日本には文字がなかった
漢字と漢語(漢族の言語)
日本語とはまったく別個に生まれた言語
漢字を簡略化してひらがなやカタカナに仮借的に用いている
同じ音のことばがいっぱい・・仮定、家庭
「戦後略字]を客観的にみる・・使いたくない「仮」とい字・・「假」
なぜ混乱しないのか、ことばの背後に漢字が張り付いているから
日本語はまだ自らの中に概括的な語や抽象的なものをさす語を持っていなかった。漢字との出会いで、当時の(幼稚な)段階で日本語の発達が止まったことは日本語にとって不幸なことであった。
高度な概念を表す漢語は、必ずしも人類普遍のものではない。
かならずしも日本人の生活や思想、感情、気分に適合してものではない。(「天」はもとより「理」にせよ「羲」にせよ・・・)
もちろん日本人はその後、これら支那思想そのものである語を用いて、日本人の思想をあらわす語をある程度つくってはっている。(たとえば「義理」・・しかし漢語をそのまま用いているゆえにその知識からの浸潤・侵入を受けやすい)
3.漢語とはどういうことばか
漢語は一語一字一音節(音節とは人がことばをしゃべる際の最小単位)
日本語の音節は百位(人により地方により、増えたり減ったりもする。「ティ」がふえたり、「ツォ」がなくなった?)
英語の三千位、中国は1500くらい。日本ご数が少ない上に開音節語(母音で終わる)が多いので単純=日本人の口は不器用。
全ての音節(=ことば)がそれぞれの声調(トーン)を持っているのが漢語の特色
単語はすべて一音節なのだが二音節のかたまりで安定する。同じ意味の単語を二つ並べたことばが多い。
日本にとっては無意味な組合せ語が多い。道路、幸福、比喩、山岳、樹木、健康、尊敬、真実、安定、皮膚すべてそれである。
日本人が漢字の音を最も熱心に取り入れたのは3世紀から10世紀
中国語で「中古漢語」の時代(唐代のころの漢語)
4.不器用な日本人
漢字音は声調を持っているが日本人は発音できないので日本漢字音では消えてしまう
例外は、
中古漢語の声調の「入声(にっしょう)」
一語のお終いにp,もしくはt,もしくはkのつくことば。
pにはu,tとkにはiかuをつけて発音した。
「入声」は「入」の発音がpで終わったおことから学者が名付けた。一般人は「フツクチキ」とよぶ(フツクチキのいずれかで終わるので)
現代中国語では語尾がptkで終わることばは消滅し、日本漢字音に保存された。(中古漢語の化石)
唐代に中国語では有声音〔=声帯を振動させる音〕が無声音に変わる現象があった。
→呉音のガ・ザ・ダ・バの濁音がカ・サ・タ・ハのように清音に変わった
〔現代中国語では濁音と清音の区別がない〕: 〔有気音-強く(息を吐き出す音)と無気音の区別はある〕
第5回 大衆文学研究賞 |
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