項羽と四字熟語

 

抜山蓋世

 
抜山蓋世
山を引き抜き、世界に蓋をするほどの勢いのことといわれましても、なにそれ、と。忘れていました、
項羽と虞美人の世界を・・
辞世の歌であることを・・・・
四面楚歌の状態になって自らの破滅を悟った(思い込んだ)項羽は彼女に、歌ったという— 垓下歌
 
力拔山兮氣蓋世 (力は山を抜き、気は世を覆う)
時不利兮騅不逝 (時利あらずして騅逝かず)
騅不逝兮可奈何 (騅逝かざるを如何せん)
虞兮虞兮奈若何 (虞や虞や汝を如何せん)   
羽壁垓下,軍少食盡。
漢帥諸侯兵圍之數重。
羽夜聞漢軍四面皆楚歌
乃驚曰:「漢皆已得楚乎?是何楚人多也!」
起飲帳中。

有美人姓虞氏,常幸從;
駿馬名騅,常 騎。
乃悲歌忼慨,自為歌詩曰 :

力拔山兮氣蓋世,時不利兮騅不逝。
騅不逝兮可柰何!虞兮虞兮柰若 何!」

歌數曲,美人和之。羽泣下數行,左右皆泣,莫能仰視。  

司馬遷、『史記』卷七 項羽本纪
ウィキソース

『漢書・項籍(項羽)列伝』
非常に感動します・・

「史記」の構成は『本紀』12巻、『表』10巻、『書』8巻、『世家』30巻、『列伝』70巻

「漢書」ウィキソースの漢書巻031

『史記』が通史であるのに対して、漢書は初めて断代史(一つの王朝に区切っての歴史書)の形式をとった歴史書である。『漢書』の形式は、後の正史編纂の規範となった。
『漢書』の制作は、班彪(はんぴょう)が司馬遷の『史記』を継いで書いた『後伝』に始まる。班彪の子、班固が『史記』と未完の『後伝』を整理補充して『漢書』を制作した。
(wikipedia より引用 閲覧20160925)

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