白川静漢字暦 (2017年)


ならぶ

2016年2月の漢字
ニ月の字は、「ならぶ」

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2017年2月は、「ならぶ」の訓のある、並,班,麗,幷, などの字解です。 (引用は平凡社の漢字暦、また、白川静著作他) 今年も、まず、甲骨文字・金文の字形を見ておき、他に「学研新漢和大辞典」(藤堂明保・加納喜光編)や 「角川大字源」などの辞典、またWEBサイトからも、随時追加します・・ 

更新日  2017年3月18日(土)

「ならぶ」というとまずは「並ぶ」ですが、旧字は立を2つ並べたもの。あと、「班」という字や「麗」という字なども出てきました。
以下に見てみます。


甲骨文

==以下引用===========

「並」の旧字は 竝 に作り、立を並べた形。 
立は位。その位置すべきところに並んで立つことをいう。
[説文解字]十下に「併(人偏+幷)ならぶなり。

ニ立に従ふ」という。
幷は二人相並ぶ側身形
竝は相並ぶ正面形

从(従)・比は前後相従う形。
みな二人相従う字である。

 金文

==以下引用===========

「班」は [ 王王(かく)]と刀とを組み合わせた形。 
[ 王王 ]は一連の玉(ぎょく)
これを刀(刂)で分かつことを班という。
玉の綴である玉朋を両分する意で、朋を左右に両分することをいう。 
[ 王王 ]のいろのまじわることを班(まだら)といい、
班白はんぱく)((白髪まじりの頭髪)のようにも使う。

 甲骨文

==以下引用===========

「幷」は从(じゅう)とニとを組み合わせた形。 
二人相並ぶ側身形ににを加えて、一組とする。
甲骨文・金文の字形はその足もとを連ねており、繋束する意かと思われる。 


 

甲骨文

==以下引用===========

「麗」は鹿の角の形。
鹿の皮を並べた形とする説もあるが、
甲骨文・金文の字形から見ると、並んだ鹿の角の形であろう。
一双の鹿の角は美しいものであるから、
「うるわしい、うつくしい、ならぶ」の意味となる。


 

禾禾

甲骨文

==以下引用===========

「[ 禾禾 ]」は両禾(りょうか)を並べた形。  
禾は軍門に立てる標識。
これを左右に立てて門とする。
[ 禾禾 ]に従う曆(暦)とは、軍の功歴に対し、
これを旌表(せいひょう)(表彰)する意である。 

以上であるが、「 幷は二人相並ぶ側身形。 竝は相並ぶ正面形。」というのがわかりやすい。
また、歌に、年を取って髪が「はんぱくとなりぬ」という嘆きが、半分白くなったという「半白」だと思っていたのだが、まだらであったか、その方が思い浮かべられる。
http://hyogen.info/word/2921372

並駕斉駆

(へいがせいく)力や能力に差がないこと。 数頭の馬がくつわを並べて、一台の車を引っ張り疾懸すること。(by 漢検 四字熟語辞典)

[出典:『文心雕竜』附会]

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