漢字暦

白川静漢字暦 (2015年)


きよらか

2015年8月の漢字

八月の字は、「きよらか」

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2015年8月の字は「きよらか」の訓のある字を5つ学びます。(引用は平凡社の漢字暦、また、白川静著作他) ・・
「現代漢語事典(第2版)」(林大)も参照した。〔字統〕や〔常用字解〕(白川静)との違いというと、
例えば、「甘」という字だが、、「口の中にうまいものを入れた様で、味わいのうまいこと、うまさを味わうことを表す。甘部の字は、味わいに関係する。」とある。「甚」と「甜言蜜語」の「甜」と「甞」がこの部にあった。が、甜は舌部、甚は其部(基・某)説もある。」
この字を〔常用字解〕でみると、象形であるが、「錠をして鍵をかけた形。 鍵、はめ込むというのがもとの意味である」「あまい」の意とするのは、苷(あまくさ)のいみからとったものであろう。口をとざすことを拑といい、首かせを鉗という」とある。

 

更新日2015年09月03日(木)


==以下引用===========

「耿」(こう)は耳と火とに従う。
 耳は聖・聡の意。
火は聖火。
これを以て清める意であろう。  

「現代漢語事典(第2版)」(林大)
この辞典では「あきらか」という 訓で、そちらが一般的なものと考えられる。
「耳はもと巨の誤記で、大きい火から、あきらかの意を表したという。」 


==以下用===========

 「清」の声符は青。
青の色調は清らかなもの、静かなものを感じさせる。
〔説文解字〕十一上に「朖(あき)らかなるなり。澂(す)みたる水の皃(貌 かたち)なり」という。
「水がすむ、すみとおる」の意味を人の性質・心情などの上に移して、「きよい、きよめる」の意味となる。

「現代漢語事典(第2版)」(林大)
この辞典で「きよらか」の訓があるのは、清と浄の2字である。
「清」の項に、「清」と「浄」の意味わけがある。、
「清」の方は、すんでいてうつくしい・
「浄」の方は、けがらなくきれいである。


 

==以下引用===========

「潔」の声符は絜(けつ)。
絜は麻たばを結んで神事に用いるもので、絜清の意があり、潔のもとの字。
水によって修禊することを潔という。潔白の意。
信じにはすべて清潔であることが要求された。   

 

「現代漢語事典(第2版)」(林大)
この辞典に挙げられている訓は「いさぎよい・きよい・きよし」である。

==以下引用===========

「溓」の声符は兼。〔説文解字〕十一上に「薄氷なり」といい、
〔広雅、釈詁二〕に「漬(ひた)すなり」とあり、清浅(水が清く浅い)の意よりして、廉潔(心清く欲がない)の意となる。  

「現代漢語事典(第2版)」(林大)
この字は「レン」の項にも「ケン」の項にも載っていない。右の字にマダレがついているもの(濂)はある。(大きな川から流れ出た細い支流)


 

==以下引用===========

 「洒」(さい)の声符は西。
〔説文解字〕十一上に、「滌(あら)ふなり」と訓し、「古文以て (さいそう)の字と為す」とあり、と同字、その形声の字。
洒心(さいしん)(心を洗う、悔い改める)、洒脱(しゃだつ)(垢ぬけ)のように使う。

「現代漢語事典(第2版)」(林大)

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