漢字暦

白川静漢字暦 (2014年)


ゆるす

 


八月の字は、「ゆるす」

==以下引用===========

「許」の声符は午。
金文の字形に、午の下に祝詞を収める器の形であるサイを加えるものがあり、

午は杵がたの呪器。

これを以て祈り、

神がその祝詞を認めることを許という。 

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2014年8月の字は「ゆるす」の訓のある字を5つ学びます。(引用は平凡社の漢字暦、また、白川静著作他) ・・ 

更新日2014年8月4日(月)


==以下引用===========

「可」は口と※(か)とにしたがう。
口はサイで祝詞を収める器の形サイ
※(か)は木の枝で、のちの柯(か)にあたる。
柯を以て祝詞の器を殴(う)ち、
神に呵(か)してその祝詞の承認を求める意で、
神が許可する意となる。

※は可の字形から口を除いた部分 

 

==以下引用===========

 「宥」の声符は有。
有は祭肉(月)を手(又 ゆう)に持って神に供える形。

宥は宗廟に祭肉を薦め、

神の宥(ゆる)しを求めることをいう。  


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聽(聴)

==以下引用===========

 

旧字はにつくり、耳+壬(てい)+(徳)の旁(つくり)。
壬は人の挺立(ていりつ)する形※まっすぐに立つ

挺立する人の上に、大きな耳を加え、

耳の聡明なことを示す。聡明の徳をいう字。
金文には耳とサイとに従う字があり、神に祈り、 神の声を聞きうることをいう。
聖は聽の字の徳に代えて、サイを加えたもの。
神の声を聴きうるものが聖であり、その徳を聽といった。
聖はおおむね神瞽(しんこ)であった
※瞽(めしい)盲⇒目の見えない人。「瞽者」
[難読]瞽女(ごぜ)

 
 

==以下引用===========

 

「赦」はあかと(ぼく)とに従う。
赤は人に火をくわて、その穢れを祓う意。
さらに攴を加えて殴(う)ち、
その罪を祓う。それで赦免の意となる。

人と火

更新日2014年8月


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