漢字暦

白川静漢字暦 (2014年)


たずねる

 


五月の字は、「たずねる」

==以下引用===========

「尋」は左と右とを上下に組み合わせた形。
左右は神を祭る動作を示す字で、左には呪具の工を持ち、
右には祝詞を収める器のサイを持ち、
左右の手でたどりながら、神の所在を尋ねることを尋という。


■左・右

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2014年5月の字は「たずねる」の訓のある字を5つ学びます。(引用は平凡社の漢字暦、また、白川静著作他) ・・ 

更新日2014年5月7日(水)


==以下引用===========

「問」は門と口とに従う。
口はサイで、祝詞を治める器の形。
門は神を祭る戸棚の両開きの扉の形。
そこにさいを置いて祈り、神意を諮(と)うことの問といい
神意を「とう」ことから、のちすべて「とう、とい、たずねる」の意に用いる。


==以下引用===========

「訪」の声符は方。
方は旁(あまねし)と通じて、あまねしの意がある。
〔説文〕三上に「汎(ひろ)く謀(はか)るを訪という」とあり、
各地の神に謀ること。
また聖職者や長老に謀ることを訪という。
神に謀り真意を問うの意から、「人との所在をとう、たずねる、おとずれる」の意に用いる。


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==以下引用===========

「討」の声符は寸。
「うつ」の意に用い、 討伐・征討という。
また、討究・討求(深くたずねきわめること)のように
「たずねる」の意に用い、討議・討論のようにも使う。 


 

==以下引用===========

「探」の声符は※しん。
※(しん)に琛(ちん)の声がある。
※のもとの形は穴中に火をかざして、ものを照らし探る意。
もと隠れたるものを求める意であるから、 「さぐる、うかがう、たずねる」の意となる。

※(しん)・・・深のさんずいを取った部分

更新日2014年 5月7日(水)


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