漢字暦

白川静漢字暦2013年6月


はじめ


はじめ
一・元・肇・始・初


一月は、「はじめ」だが、すでにみたものもあるので、
復習しながら、 同訓異字を見ることにしたい・・
一・元・・初・肇・・の5字


==以下引用===========
「一」は数を数えるときに使う桟木を横に置いた形。
一本の算木によって数の位置を表し、「ひとつ」の意となる。
一は数のはじめであり、またすべてを合わせて一とするので全一の意がある。

更新日2013年1月2日(水)


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==以下引用===========
「元」は人の首の部分を大きな形で示し、 その下に人の側身形を加えた形。
首は人の体の中で最も重要な部分であるから、元首(頭かしら)といい、 体の最上部であるから本元(もと、初め)の意となり、元旦のように時のはじめの意となる。 


==以下引用===========
「肇」は戸+聿(いつ)+攴(ぼく)。
戸は神棚の片開きの戸の形。
聿は書。
神棚の扉を手で啓(ひら)いて、
祝禱の書を 見ることを肇といい、神意を承け、
それによってことをはじめる意である。 



==以下引用===========
「始」に含まれる台は、もと耜(すき)を祓(はら)う儀礼を意味する字であった。
ム(し 耜の形)に(さい祝詞を入れる器の形)を九ウェて、清めることを示す。
始という字は、もと農耕をはじめる時の儀礼をいう 。
その儀礼に女があくかるのは、農耕儀礼と生子儀礼の相関を示すものであろう。


==以下引用===========
「初」は衣と刀とに従う。 刀を持って衣を裁ちそめる意。
初めて衣を作ることで、赤ん坊の産着として着せる着物を作ることをいう。

更新日2013年1月16日(水)


角川類語新辞典(大野晋+浜西正人著) 
「時間」部の「終始」のところ

「はじめ」に「初」を用いるのは、多く時間についてであり、「始」は主として事柄についていうけいこうがあるが、判然としない。
動詞には一般に「始」を使う。

初・・「はつ」は周囲にちょっと姿を公開するような意があり、「うい」は個ex.すいかのお初を食べる、初孫(ういまご)

発端、序の口、で出す、開闢、濫觴、揺籃、双葉、いろは、アルファ
お終い(おしまい)、末つ方、末葉、結末、大尾(たいび)、掉尾(ちょうび)、終局、究極、一段落、切り、結び、土壇場、けり、挙句、大詰め、千秋楽、大団円、ハッピーエンド、オメガ

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